前回記事はこちら
コンニショワ!
本日も石、紹介していきますよ。
最近、鉱物趣味の人のブログをあちこち拝見させてもらってるんですが
他人の持ってる標本って全部自分のヤツより綺麗で立派にみえるんですよ。なんでぇ?
もちろん実際立派な標本なのもあるんでしょうが、写真の撮り方も上手いんですよね。
私はもう全然ダメです。カメラもスマホだし撮影ブースも作ってないし照明だってアレだし。
できればちゃんとしたカメラで照明も買って撮りたいですけどそんなお金は我が家に無いんですよ。
どなたかいいカメラと撮影ブースと照明とついでに新しいパソコンとソロ用の良いテントとタープと欲しい鉱物標本全部買って下さい!!
という事で今回はインディゴライト アンバー プレナイト
の紹介です!
まず最初はインディゴライトから!
インディゴライトって簡単に言うと青いトルマリンの事です。
この記事の
リチア電気石とか、ウォーターメロンとかが同じ仲間の石です。
なので、インディゴライトトルマリンって呼ばれる事もあります。
インディゴライトはパライバトルマリンの次に希少なトルマリンとも言われており、
その深い青色が美しい宝石です。
うーん・・・青いけど「深い」か・・・?
なんか君色薄くない・・・?
ただのブルートルマリンだね?これ。
ルーペで拡大してもやはり薄いね?
どうみても深い青でも藍でもなく、水色だね?
インディゴブルーでは無いね?
君からはインディゴライトの称号を剥奪します!
ただのブルートルマリンです!以上、解散!!
それにしてもこのトルマリンを「インディゴライト」の名称で堂々と売っちゃう側もだいぶ面の皮厚いですよねぇ。
次、アンバーです!
アンバー所謂琥珀です。
アンバーについて以前こちらの記事
で、ブルーアンバーを紹介しましたが
どう考えても紹介する順番間違えましたね。こちらの黄金色のアンバーこそ「ザ・アンバー」といった佇まいです。
アンバーについての説明は上記ブルーアンバーの記事でしてるのでそちらを参照してください。
今回紹介するアンバーは、左の大きい方がゴミと気泡入り、
右の小さい方が虫入りです。
左から見ていきます。
気泡となんかわかんないゴミが入ってます。
グリッター?っぽい傷のようなものも入っているので多分本物でしょう。
次、右の虫入りです。
こっちの琥珀はサイズが小指の爪くらいで、中の蚊みたいな虫は更にゴマ粒より小さいレベルなのでルーペ必須です。
端の方にフニャッとした羽虫が封入されてますね。
ところでこのアンバーですが、以前も言ったとおり鉱物ではありません。
しかし一般的に宝石・ジェムとして扱われる事が多いです。
宝石・ジェムとして扱われるという事は、質次第ですがそれなりに高価なものという事になります。
そうなってくると心配なのが「ニセモノ」です。
正直言ってアンバーのニセモノは非常に多いです。
そもそもが樹脂なので、プラスチックや合成樹脂で出来た偽物との見分けがつきにくいのも厄介です。
塩水に浮かせる(沈める)等の方法で素材自体が偽物の琥珀を見分ける事もできますが
最も厄介なのはクズアンバーやアンバーの加工時に出た削り粉を熱して圧かけて再形成する
「アンブロイド」等と呼ばれる練り琥珀の類です。
このアンブロイドは材料が本物の琥珀なので見分けるのが非常に困難です。
一応見分ける方法はあるのですが、標本自体を傷つける方法なので一か八かになります。
はっきり言って精巧に作られたアンブロイドは素人じゃまず見分けがつかないと言い切ってもいいレベルです。
全ての鉱物収集おじさん達はアンブロイドをアンブロイドだと知らずに、騙されて買うのは嫌だと思うんですよ。
じゃあどうやって回避するか?という所になってくるんですが
私が偽物を回避する為の一つの指標として考えているのが
「その偽物はコスパに見合うか」です。
アンブロイド等練り琥珀を作るのはそれなりに技術が必要で
コストもかかるそうです。
つまり、偽物を作る側としては
「わざわざコストをかけて作った偽物は安値では売りたくない」ハズです。
という事は当然、「本物だとすればそこそこ高値がつく、グレードの高い偽物」を作ると思うんですよ。
ここで私の買った標本(虫入りの方)を見てみます。
この虫入り琥珀、サイズは小指の爪くらいで値段は500円でした。
わざわざコストをかけて、小指の先ぽっちのサイズのニセ琥珀を作って、しかもソレをワンコインで売るか?
と考えた場合、私だったらまずそんな面倒で旨味の無い事はしません。
なのでこの虫入り琥珀は本物である可能性が高いと思うワケです。
もちろん「小粒とは言え、本物の虫が入った本物の琥珀が500円で買えるもんなの?偽物なんじゃないの?」と
思う方もいるかもしれません。
しかしこう考えてはどうでしょう?
琥珀を採掘する人たちは当然高く売れる大物やクオリティの高い物、でっかい虫が入った物を狙って採掘すると思います。
こんな小さな蚊みたいなのが入ったのを狙って掘る人はまずいないでしょう。
しかし現実には、目的のお宝を採掘する過程で、こういう細かい虫の入った物や、微妙に質の良くないもの等が副産物として沢山採掘されると思うんです。
目的のお宝では無いとは言え、折角掘り当てた副産物の琥珀なんだから捨てるのはもったいないし
せめて磨いて安く売れば小遣いくらいの稼ぎにはなるだろう。
と、私が売る側だったらそう考えます。
この考え方のほうが
「虫入り琥珀が500円で買える理由」として説得力がありませんか?
そういうワケで、私が琥珀やその他偽物が多い石を買う際は
「これをこの値段で売って、偽物作成コストに見合うか?」
というのをまず考えて購入するようにしています。
手前味噌ですが多分この方法結構確度が高いと思いますよ!
・・・ちょっと琥珀の話から脱線しかけてるので戻します。
私はもう一点、琥珀を持ってるのですがそれがこちらです。
先程の琥珀との違い、分かります?
あ、ちなみにアンバー=琥珀ですからね。ご存知でしょうけど。
コロコロ呼称が変わってすみません。
どうでしょう?写真が下手なんでちょっと違いが分かりにくいかもしれません。
ライトアップすると分かりやすいですね。もうお気づきでしょう。
先程の琥珀と比べると一目瞭然です。
そう!色が「緑色」なんです!
コレ、グリーンアンバーなんです!
このグリーンアンバー、忘れもしない、私がはじめて訪れた鉱物のイベントである
「東京国際ミネラルフェア(通称、新宿ミネラルフェア)」で、はじめて購入した「量り売り」の石です。
もう10年くらい前になりますかね?
量り売りの怖い所は値段がわからない所です。当然お店の人に言えばその場で量ってくれて値段を教えてくれるのですが
初参加で緊張している&ルールが良くわからない&店員が外人&超絶コミュ障のワタシはソレができなかったのです。
なので、一発勝負でコレくださいをやったチャレンジャー精神あふれる石なのです。
確か4,000円?位でしたね。後々調べてみたらグリーンアンバーって結構高いっぽいので4,000円でこのサイズとクオリティのを買えたのは僥倖でした。
ビギナーズラックです。
このグリーンアンバー、購入当時は初のミネラルフェアという事もあり、買った石の産地をメモっとくなんていう基本も全然できてなかったので産地は不明です。
そこだけ非常に後悔してます。そしてこのグリーンアンバー購入後、訪れた数々のミネラルイベントで手頃なグリーンアンバーを見かけた記憶がないです。
視界に入ってないだけかもしれないけど。買っといてよかったー。
最後はプレナイトです!
プレナイトは以前にも
こちらの記事で紹介しましたね。今回紹介するプレナイトは母岩にくっついていないタイプの
天然ビー玉みたいな独立した結晶です。
ぶどう石ってだけあって本当にブドウみたいです。
皮剥いた巨峰みたいな。皮剥いて地面に落っことしてゴミついちゃった巨峰みたいな。
もう食べられないねぇ。
両剣水晶とかもそうなんですが、こういう独立した結晶ってどうやって形成されるんでしょうね?
このプレナイトも母岩にくっついてた痕跡が無いじゃないですか?
どこにも接触せず宙に浮いたまま発生したなんて事はないでしょうし。
母岩にくっついて出来て、それがこう上手いことポロッと外れるように取れるんですかね?謎です!
両剣水晶は母岩付きのハーキマーなんか見ると想像できますが、プレナイトもおんなじような感じなのかな?
と!いうことで!
いかがだったでしょうか!
今回はアンバーで一括にして普通のとグリーンを紹介したので実質4点紹介した事になりました。
得したね!!
ではまた次回!
次回分書きました!この回からルース紹介にうつってます!