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こんにちわ!
今日も3点、紹介していきますよ!
例によって今日も鉱物と呼べるのは1点のみです!
しかし、1点でも鉱物が紹介されていれば鉱物紹介との表題と矛盾は無いのではないでしょうか!?
まぁまぁ、細かいことはいいじゃないですか!昨日も言いましたけど綺麗だったらなんでもいいんですよ。
ガラスペンだろうが、貝殻だろうが。
あ、そういえば貝殻は紹介してませんでしたね。ネタ尽きたらそのうち紹介します。
前置きが長くなりましたが本日は
ブルーアンバー ブルーハライト ウラン硝子
の3点になります。これらもディスプレイせず仕舞い込んであった標本達なワケですが、
仕舞い込んでおくと存在そのものを忘れますね。
ブルーアンバーなんて久々に引っ張り出してきて
「ああ・・・そういや居たねこんなヤツも」って感じでした。
1点目はそんな可哀想なブルーアンバーです。
ブルーアンバーです。(2回目)
馴染みの無い方は知らないし、馴染みのある方は今更教えてもらう事でもないでしょうが
アンバーというのは琥珀の事です。
琥珀というのは太古の樹脂が化石化したものです。
ちょっと話がズレるんですが、「化石」の定義ってなんなんでしょうか?
私はこれまで化石の定義を、勝手に
「生物の死骸や骨格が他の鉱物に変性して後世まで残った物」
だと思ってたんですね。
でもちょっと調べた限りそういった定義は無さそうだったんですよ。
で、琥珀の定義を見てみると「天然の樹脂が化石化したもの」と書いてあるんですね。
んん?よくわからないぞ?と。琥珀って「樹脂」じゃないんですか?「樹脂が化石化」ってどういう事?
私が無知なだけかもしれませんが、琥珀は樹脂じゃない何かなんですかね?
それとももともとの樹液から樹脂に変質してるから化石って事ですか?
琥珀と言えば映画「ジュラシックパーク」で琥珀に封入された虫から恐竜のDNAを取り出して恐竜を再生するというシーンが有名です。
そして琥珀といえば綺麗な黄金色のイメージですが、こちらのブルーアンバーは汚い色してます。ピータンみたいない色ですね。
キッタナイ色ですが一応透明は透明なんですよ。
そしてこの光に透かしたときに見える、写真右下のちょっと緑色の部分が好きです。
で??どこがブルーなの???ナメてんの?
って方、慌てないで下さい。
このブルーアンバー、紫外線を照射すると青く蛍光するから「ブルーアンバー」なんですよ
では御覧ください。
ん・・・んんん・・・???
これ、青に光って・・・る・・・んですかね・・・?
いや、うーん・・・あんま光ってないよね・・・?
ぶ、ブルーアンバー君・・・?
・・・はい。あんま質の良いものではないです。っていうか悪いです。質。
少しブルーアンバーの話をしますと、ブルーアンバーはドミニカでしか採取されない貴重な琥珀だったんですね。
で、その後インドネシアでも採れるぞ!となってインドネシア産のものが多く出回るようになりました。
しかし多く出回ったインドネシア産は品質の悪い物が多く、中にはコパル(若い琥珀)も多く混じっているといいます。
もうお分かりでしょうが、私のヤツはスマトラ島産です。つまりインドネシア産です。
買ったのも身元の不確かなヤフオク経由です。そして安かったです。
品質良いわけねぇー!!
ヤフオクは掘り出し物を格安で買える可能性がある反面こういう事もあります。注意しましょう。(戒め)
次、ブルーハライトです。
ラベルに書いてある通り岩塩です。塩です塩。
NaClって書いてあるし。
しかし今回紹介する3点の中の唯一の鉱物です。鉱物の定義にバッチリ当てはまってますからね。
よく意識高い人向けで料理用にヒマラヤ岩塩とか売ってるじゃないですか?物としてはアレと同じものです。
舐めたらしょっぱいですよ。舐めないけど。
ところでこの塩の塊、ところどころ青いですね?
だからブルーハライトって言うんですが、この青さの秘密はいまいちよく分かってないそうです。
結晶構造の歪み?結晶中の電位がなんたら?とかが有力みたいですが。
裏からもちょっと青い所見えますね。それにしても透明な所少ないです。
私の標本はショボいので安かったんですが、キチンと結晶してて透明度の高い立派なものは物凄く高いです。欲しいです。
でも塩なだけに保管に神経使うのでやっぱいらないです。
最後ウラン硝子です!
ビー玉ですね。ウラン硝子のビー玉です。
もちろん鉱物でもなく天然でもありませんが、綺麗と安かった事もあり新宿ショーで買いました。
ウラン硝子はその名の通り硝子に微量のウランを混ぜたものです。
当然ウランは放射能なので放射線出しますしガイガーカウンターも反応します。多分。
ええっ!!?!?!?!?!?!?!!!!??
放射線ってそれ危険じゃないの!?ガンになるわよ!大変わよ!危なわよ!!!!
とそう思うでしょうがご安心下さい。
危なくないよという理由について、若干本筋から逸れますが少し放射線について書いていきます。
さて、放射線と一口に言いましても幾つも種類がある事はご存知でしょうか?
このうち、ウラン硝子から放射される放射線は主にα線とβ線です。
α線とβ線ですが、こいつらは放射線の中でもザコ中のザコ、取るに足らない下っ端放射線です。
そもそも放射線が危険な理由は「体を放射線が貫通する際にDNAに修復不能な傷をつける」からです。
具体的に言うと、α線は薄紙一枚でストップします。っていうか空気の層だけで減衰してストップします。
β線はそれより多少ホネがありますがこちらもやはり数ミリの金属板程度で止まります。
つまり、どちらの放射線も万が一被爆したとしても皮膚の表面まで届くか届かないか、
最悪届いたとしても皮膚に遮られて止まり貫通はしません。なのでDNAは傷つきません。
そうは言っても、β線は数ミリの薄さとは言え金属板じゃないと止まらないんザマスよね?不安ザマス~。
と、思われるかもしれませんがそれも問題ありません。
放射線をシャットアウトするのに有効な物質と言えば代表例が鉛ですが、もうひとつ「水」も最強の遮蔽物です。
人間の体はほぼ水分です。つまりβ線如き余裕でシャットアウトできるのです。
今回は関係ありませんが、残りの2種類のγ線と中性子線はガチでヤバイヤツです。
ガンガン貫通していきます。クソパワフルです。中性子線に至っては何メートルもの分厚い水の壁を作ってやっとストップするレベルです。たくさん食らったら誇張抜きで死にます。
話を戻します。
ウラン硝子が含有しているウランですが、本当に極微量です。つまり出ているα線β線もほんの少しです。
クソザコ放射線がほんのちょびっと出てるだけのウラン硝子が危険と言えるでしょうか?いや、言えない。(反語)
という事です。なのでウラン硝子は危険じゃありません。
・・・実を言うとγ線もちょびっと出ているんですが、本当にちょびっとです。出ているほんの少しのα線β線よりも更にほんの少しです。
でも大丈夫ですから!γ線は微量ですが太陽光にも含まれています。なのでウラン硝子が危険だと思う人は太陽の光も浴びる事ができない事になります。
もうひとつ言うとウラン硝子が出している100グラムあたりのγ線量は、人間の体内にある必須元素のカリウムに微量に混ざっている放射性同位体と同じくらいです。
つまり乱暴に言うと、人間はウラン硝子100gを体内に入れてそのγ線を浴びながら生活しているのと同じくらいの被爆を日常的にしているという事です。
本当にそういうレベルの極々微量な放射線量なんですよ。ウラン硝子って。
素手で日がな一日触り続けても何の影響も出ないような代物です。
だから安全ダヨ!
はい。ウラン硝子本体の話に戻りますね。
ウラン硝子の最大の特徴としてブラックライトでの蛍光があります。
普通に見てもなんとも言えない緑色が美しいんですが、UVライト下ではもっと綺麗です。
ものすごく蛍光してますね。低品質のブルーアンバーとは大違いです。
蛍光の原理としてはブラックライトの波長によってウランの原子核の周りを回る電子が弾かれてどうのこうのあって光るって事らしいですが
そんな事はどうでもいいんです。光るって事実が大切です。
以上、いかがだったでしょうか!!??!?
いやぁ、鉱物って本当にいいもんですね!そう言えば石触る時用の手袋がほしいんですがああいうのってどこで売ってるんですかね?
ではまた次回!