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こんにちは!
今日も三点紹介していきたいと思いますが
最早「鉱物とは・・・?」みたいな感じのラインナップです。
確認しときますが、鉱物の定義として大まかに
無機物の結晶構造を持つもので、人工でないもの。
という感じになります。
詳しくは後述しますが、ローマングラスとブルーゴールドストーンはどちらも当てはまりません。
鉱物紹介と銘打っておきながら紹介している鉱物は瑪瑙スライスだけです。
じゃあもう何紹介なんだよって話になりますが、綺麗なもの紹介とでも思って見て下さい。
そもそも私が鉱物収集をする行動原理として、最もたる理由の一つが
「綺麗だから」
これに尽きます。
なので綺麗で石っぽい見た目だったらなんでもいいんですよ(暴論)
という事で紹介はじめていきます!
一点目はローマングラス
どうです?綺麗でしょう。綺麗だったらなんでもいいんです。
ローマングラスについて少し解説します。
ローマングラスとはその名の通り、ローマ帝国が栄えていた頃にローマで作られたガラスの瓶や皿が現代になって出土したものです。
ローマ帝国は紀元前から紀元後にまたがるくらいの間に栄えたので・・・何年前ですかね?
すごい昔に栄えた国?ですが、そんな昔の出土品を一個人が所有できるってだけでもロマンがあります。
だってさきたま古墳群とか行ってもハニワとか売ってないですからね。
まぁつまりそういう昔のガラス片なワケですが、表面が虹色に光ってるのには理由があります。
これは「銀化」と言いまして、詳しくは省略しますが
地中に埋もれたガラスが劣化というか風化というか、まぁそんな感じで化学変化をして表面が虹色に輝く組成に変化する現象です。
銀化現象自体はそう長年かかるものでもなく、40~50年程度地面に埋まってたりするガラスでもうっすら虹色に輝く事があります。
しかし紀元前から埋まっていたローマングラスはその比ではない程銀化が進んでいて、表面がギラギラです。
写真が下手なのが悔やまれますが肉眼でみるともっと虹色にギラギラしてます。
裏面も銀化してますが表面程じゃないですね。
写真の白抜けになっている部分は値札が貼りっぱなしになっていたので加工しました。
ちなみにですが、ローマングラスって引くほど高いんですよ・・・。
たかがガラス片にだれがこんな値段出すんだよ!ってくらいに。
・・・私が出すんですけどね。詳しくは伏せますが上の写真のヤツは5ケタ円でした。
ところでこのローマングラスも本体はガラスなので光に透かすと本来の色を見ることができます。
綺麗な青色。パライバブルーっぽいですね。
そしてこの破片の他に、ペンダントトップになっている破片も2つ所持しています。
袋からも出さずに適当に撮影しました。
紫系と透明なヤツですが、どちらも表面がしっかり銀化していて光の加減で虹色に輝きます。写ってないけど。
本来私はこういうアクセサリに加工されたものは購入しないんですが、
5ケタ円のローマングラスを購入したらお店のヒゲ外人の人がオマケでつけてくれました。
このローマングラスもディスプレイしていませんが、しない理由は表面の銀化皮膜が剥がれそうだからです。
アクセサリ加工されるくらいなんでちょっとやそっとじゃ剥がれないと思うんですが怖いので展示しません。
次、瑪瑙スライスです
もうこれどう見ても染色だろってヤツばっかりです。
断定はできませんが、一番右の緑のヤツと下のカマボコ型のヤツだけもしかすると染色じゃない可能性があります。
が、おそらく全部染色されてるんじゃないかな?と思ってます。
この瑪瑙スライスたちはお土産屋で売ってるのを見つけ次第買ってたらいつの間にか6枚になってた感じのヤツです。
昔は結構どこでもコースターとして売られてたの見かけた気がするんですが
最近あんまり見かけない・・・見かけなくないですか?
広げるとこんな感じ。
まぁ・・・綺麗は綺麗です。
コースターとして売られていた物なのでコースターとして使ってもいいんですが、
主張が激しいのでインテリアとの調和を完全に無視する可能性が高いです。
そして瑪瑙のモース硬度は6.5~7程です。
モース硬度7の指標として「ガラスに傷をつけられる」なので
コップと激突するとコップが割れる可能性あります。
実際はモース硬度って割れる割れないの指標じゃないですけどね。
ところで何で瑪瑙って青とか紫とかに染められがちなんでしょうね?
もっと赤とかオレンジとかのバリエーションあってもいいと思うんですが。
赤とかオレンジは不自然すぎるのかな?
最後、ブルーゴールドストーンです!
もうここまで来ると鉱物ですらなく石ですらもなく
そもそも天然ですらありません。
所謂「茶金石」と呼ばれる人工パワーストーンの一種です。
ブルーゴールドストーンは「紫金石」なんて呼ばれますね。
この石(?)のベースはガラスで、その昔イタリアで溶けたガラスの中に銅の鍋を落っことした所
偶然このような綺麗なガラスになったのが始まりだそうです。
つまりこのキラキラ輝く粒は銅の粒です。
人工の石なんで、綺麗に撮影しよう!ってモチベーションになりませんでした。なので写真が雑です。
ともかく人工のガラスです。破断面がモロにガラスのそれですね。ガラスなんで鋭い破断面で手を切らないように注意です。
なんかね~。ローマングラスは人工物とは言え、銀化現象という自然現象によって美しさが出ているじゃないですか?(ちなみに銀化は人工ではできません)
でも茶金石は100%混じりっ気のない人工物なワケですよ。そしたらもう何でもアリじゃないですか?
人の力で綺麗な物作ろうと思ったらそれこそ際限ないワケで、それは、なんていうかズルいじゃないですか。
そういう意味で偶然の産物とは言え、100%人工の茶金石はあんまり好きになれません。
以上、いかがだったでしょうか!?!
次回の紹介からはルースを紹介しようか、それともディスプレイしてない石を紹介しようか迷ってます!
細かいのが多いですが、お蔵入りの標本達が結構あるんですよ。このように。
なんにせよもうちょっと続きます!よろしくおねがいします!
次回分かきました!