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オニグルミとレジンでかわいいマグネット作り

前回の記事はこちら

scatmanbo.hateblo.jp

こんにちは。

暖房も冷房も必要ないいい季節になってきましたね。

 

さて前回の記事やそれ以前の、

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これらの記事からもわかる通り、私は基本的に植物(と、虫の死骸)

の封入標本を作成する目的としてレジンを使用しています。していました。

が、ちょっと代わり映えしなくて飽きてきてしまったんです。

なのでレジンを使って何か別のものを作りたいなと思い、

色々考えた末、オニグルミでマグネットでも作ろうかなという結論に至りました。

オニグルミを使ってのDIY、というかハンクラ?的なことは

 

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このルーターを購入したときからずっと考えていて、やろうやろうと思ってはいたものの

ルーターでオニグルミみたいな硬いモン削ったり穴あけたりするの滅茶苦茶大変だし、

粉塵すごいしうるさいし、摩擦で焦げるし、

そもそもビットも買ってないしで先延ばしになっていました。

実は上のルーターの記事でオニグルミの隔壁削ってるのも

その削った部分に磁石固定してマグネット化しようと試みた形跡なんです。

もちろんうまく行かずに頓挫しましたが!!

 

しかし今回!

ちょっと方法を変え、クソめんどくせぇルーターを使った加工ナシで

うまいことクルミできゃわたんなマグネットを作成することに成功しましたのでここに記録していこうと思います。

きゃわたんなクルミマグネットが作りたい人はぜひ真似してください。

本題

まず当然ですがオニグルミを用意します。

入手方法は採集です。がんばってオニグルミが生えている公園や林などを見つけましょう。

右上のは一緒に拾った銀杏です。こっちは私が食べたいだけです。

気にしないでください。

そうして採集してきたオニグルミを一日水に漬けて、

その後焦げないように丁寧にフライパンで乾煎りすると殻の隙間が開くのでマイナスドライバー等を突っ込んでパカっといきます。

そうして割れたクルミの中身(仁のぶぶん)を取り出します。

取り出した仁は食べちゃってください。クルミなんで。

その後食器用洗剤か何かで殻を洗います。中の入り組んだ部分は歯ブラシとかを使ってちゃんと洗ったほうがいいです。

綺麗に見えてもかなりの油を含んでいるのでレジンを充填する際に不都合があるからです。

そうやってやっと下ごしらえの終わったオニグルミの殻が上の写真になります。

この時点でかなり自然の美しさ的な魅力があります。ありますよね?

パカッと割って綺麗に洗浄した殻はこうやってもとのペア同士でマスキングテープか何かでくっつけて保管しときます。

ペアバラバラになっちゃうともとのペア探すの凄く面倒です。面倒でした。

ここから数個適当に取り出して…

中にレジン液を注ぎます。

注ぐ際の注意点として、ペア同士を合わせるときにくっつく「縁の部分」にレジンが付いちゃうと

合わせたとき隙間が空いたりガタついたりします。

上の写真では中央上と右下のヤツがレジン溢れちゃってますね。これはダメです。

上手いこと拭いたり、もしくは固まったあと削るなりしましょう。

ところでなぜクルミをマグネット化するのに隙間部分にレジンを充填するのか?

殻の真ん中の隔壁?部分に穴開けてそこに磁石固定すりゃいいのでは?

と思うかもしれませんが、その方法、素人では無理です。

ってか無理でした。

まずくるみの殻が硬すぎて加工が難しい!

隔壁部分をルーターで加工しようとしても削れないわ切れないわ焦げるわ

それでもなんとかしようとすると割れるわで話になりませんでした。

まぁやってできないことはないんですが、かなり慎重にすすめる必要があるので

一回の加工に20分くらいかかるんですよね。ちょっと面倒すぎ。

ドリルでビャっと穴開ければいいのでは?と思い試しましたがバッチリ割れましたし

薄い隔壁部分にピンポイントで穴あけるのちょっと無理でした。

という事で、空洞部分にレジンで強度を出しつつ、加工部分を平面にする意味でレジンを充填するのです!

レジン流して2日ほどおいて硬化したら穴あけです。

まずは2ミリの細いドリル使って磁石を仕込みたい部分に穴を開けます。

レジンを充填したことによりドリルで穴開けしても割れずに上手く穴あけができます。

当然ですが穴あけはペア同士の穴あけ部分がピッタリ重なるよう同じ位置に開けましょう。

ピッタリ同じ位置に穴あけする方法は説明が面倒なので企業秘密です。

各自工夫してください。

2ミリの穴あけが終わったら次は磁石がハマるサイズのデカイ穴を

上の写真のように開けていきます。

え?最初からデカイ穴開けたらいいのでは?と思うでしょう?

ダメなんですよ!最初から太いドリルビットで穴あけようとすると

刃先が滑ってブレまくってまともに狙いが定まりません!

面倒ですが必ず最初に細い穴あけて太いドリルビットの誘導路を作りましょう。

話を戻します。今回最終的にあけた穴の直径は6ミリです。

なぜなら

百均で売っているこの磁石を仕込むからです。これ直径が6ミリなので

6ミリのドリルビットでピッタリの穴があきます。

直径はともかく、穴の深さは自分で調整してください。

あんまり深い穴あけちゃうと磁石が奥に引っ込みすぎて磁力よわよわになっちゃいます。

無事穴あけが済んだら、穴にレジン液を数滴垂らして…

磁石をつっこみます。

穴のサイズと磁石がピッタリなので若干キツイですが上手いこと押し込んでください。

写真のように磁石をつっこむとレジン液が溢れますが

溢れたぶんは磁石の表面に塗り伸ばして磁石をコーティングします。

ネオジム磁石は非常に脆くて欠けやすいのでコーティングしておいたほうが長持ちします。多分。

無事磁石をセットしたら、あとはまた水平に安置してレジンが硬化するのを待ち…

硬化完了して完成したものがこちらになります。

ちょっと…クルミのシワ部分に入っている黒い筋状の繊維の掃除があまくて汚めですが

もう、ほんとこの黒い筋の掃除マジで面倒なのでこれで勘弁してください…。

と言う事で、一見するとただのオニグルミにみえるこちらの4つですが

パカっとするとこのようにマグネットとなっております!

ちょーーーっとレジンの部分が汚く見えますが

これは私がオニグルミの表部分(?)をオリーブオイルで拭いてツヤ出ししてそのままの手で触っちゃったせいです。

綺麗にすれば綺麗です。

どうでしょうか?手前味噌で恐縮ですが、なかなかきゃわたんでありよりのありな仕上がりになったのではと思います。

これ完成品見て思ったんですが、トランプでいう神経衰弱的なペア探しして遊ぶ

知育玩具的な使い方もできそうですね。

ピタっとくっつくペア見つけるの楽しそうです。

実用的な使い方としては普通に半分ずつにしてマグネットとして使うか、

もしくは両殻で紙を挟んでペーパーウエイトとして使うか、そんな所でしょうか?

ネオジム磁石を使用しているとはいえ、直径6ミリのサイズなため

正直実用面ではあまり使い勝手はよくないです。磁力が若干心もとない。

とは言え冷蔵庫にペラ紙一枚貼り付ける程度の仕事であれば難なくこなしてくれる程度の磁力はあります。

まぁ、実用面はあんまり考慮して作ってませんからね…。可愛さに極振りです。

 

という事で、いかがだったでしょうか?

使用するレジン液もごく少量で済み、他に使う材料は拾ってきたオニグルミと100均のマグネットのみなので

材料費は1個あたり50円もかかってません。

(そのかわり手間は滅茶苦茶かかりますが)

たったこれだけの材料とドリル一つでかわいいマグネットが作れるので

興味を持った方は是非今秋にでもオニグルミを探しに野へ出てみてください。

ではまた次回。