前回の記事はこちら
こんにちは。
最近私はハンドクラフト的な趣味にハマっています。
こっから前置きが長くなるんで本題まで飛ばしたい人は
↑こちらで飛んでください。
↑↑こちらを見てもらえればわかるかと思いますが、
こういう感じの趣味のヤツです。
それでですね、上の記事にもチラっと出てきてる「オニグルミ」なんですが
これがまたキレイにパカっと割れるし
割れた断面もピタっと合わさるし
中身の空洞感も素敵だし
めちゃくちゃ固くてなんか良いし
何より(時期をみて)公園に行けばタダで拾えるしで
ハンドでクラフトするにはとてもいい素材だと思ったんですね。私は。
こんな素材を、ただレジンに封入するだけじゃつまらない!
なによりせっかく(?)硬いのにその硬さを活かせないから
硬さを活かした加工品が作れないかなと思い
めちゃくちゃ小さい蝶番を買ってみたんですよ。
半分に割ったクルミを蝶番でパカパカさせたら何となく楽しいかなと思って。
しかし実際に加工してみた所、まぁ~無理でした。あまりに硬すぎる。
電動ドリルあるし、木工用のドリルビットも最小1ミリのあるしいけるっしょ!
なんて思ったのが大間違い。
電動ドリルで穴は開きますがとてもとても直径3センチ程度のオニグルミを対象に精密な作業なんてできませんでした。
あとドリルのトルクが強すぎて割れちゃいます。
更に、なんとかして蝶番を取り付ける穴をあけられたとしても取り付け部分の凹凸をちょっと平らに均さないととりつけられなさそうです。
って事でこちら。
「Tamodiex ミニルーター」
切る、削る、穴を開ける、研磨する、磨く
…等全てに対応でき、精密な作業が可能なツール。それがルーター(リューター)です。
上記リンクを貼った、「Tamodeix」という謎のメーカーの中華っぽいルーターを購入しました。
タモディックス?って読むんですかね?
価格はおおよそ5000円ですが、常に20%オフクーポンが使えるので実質4000円です。
コイツを使ってオニグルミを加工してみたいと思います。
果たしてメーカー名で調べても国さえ分からない謎の中華っぽい格安ルーターは使い物になるんでしょうか?
私がオニグルミを加工するために重視した点は
最大回転数と、コンセント給電である事くらいです。オニグルミはマジで硬いので回転数が低いと削れなさそうだし、USB給電やバッテリー式はトルクが無さそうなので除外しました。
この条件でも中華(っぽい)メーカーのはよりどりみどりでしたが
なんとなく配色をマキタの工具に寄せてきているこちらをチョイス。
ビット(先っちょにつけるドリルやらヤスリやら)が沢山付属しているのも嬉しいですね。
届きました。外装箱が意外とちゃんとしてます。
なんとなーくですが、こういう捨てちゃう箱までキチンとしてる工具は信頼できます。なんとなくね。
外装箱を開けるとスーツケース型のハードケースが出てきます。
ハードケースはしまっておくときとても重宝するので嬉しいですね。
ハードケースを開けると、こう。
結構キッチリ収まってます。説明書も日本語ですし、日本語に不自然な所もありません。こういう所も期待値あがりますね。
あえて、あえてね?
あえて難を言うのであれば!
電源コードの収まりが悪いのがちょっとアレですね。
いや、言うほどじゃないんですけどね。
上の写真のように、パーツがそれぞれ収納できる窪みの上に無造作に電源コードをのせて蓋を閉める感じの作りです。
なのでケースを閉じる時に電源コードがはみ出て挟んだり
収まりが悪くて閉まらなかったりがちょっと、ホントにちょっと、言うほどじゃないんですけどちょーっとめんどくさいなって思いました。
ともかく使ってみます。
サイズ感はこんな感じで、ちょっとデカいです。
しかしトルクも回転数もモリモリな事とデカさ重さはトレードオフなので仕方がないというか覚悟の上です。
むしろこのデカさが頼もしくすら思えます。
ありがたいことに補助ハンドルも付属しているので手が小さくて持ちにくいって人にも安心です。
ビットやらコレット(ビットをつける穴の部品)締めるスパナやらはプラケースの中にすべて入っています。
ビットの種類もまあまあ揃っていて、めちゃくちゃ拘らなければ一通りの加工はできるくらいはあります。
コレットは初期装備で3.2mmの軸のビット対応のものがついていますが
付属品にいわゆる「ドレメルチャック」のコレットが付属しているので、3.2mm以下の軸のビットだったらどれでも取り付け可能です。
んで、肝心の使用中の写真は全く撮影していないというマヌケなんですが
使用感としては悪くないです。
駆動音は静音という程ではないですが想定の範囲内。それほど煩くありません。
軸のブレも無く、駆動しても静止しているかのようにキッチリ軸の中心で回転しました。
スイッチの位置が微妙に使いにくいですが、使用中手が触れて誤作動を起こさないようあえての位置なのかもしれません。
ビットの着脱も直感的にできるレベルで簡単です。
(一応説明書は読みましたが)
で、肝心のトルクと回転数はというと
どちらもオニグルミを加工できるくらいに十分ありました!
わかりますかね?オニグルミの真ん中の隔壁部分削ってあるの。
激硬のオニグルミをこれだけ精密にトリミングできる性能があれば十分です。
しかも最適なビットが無く、とりあえず付属してきた使えそうなビットで加工したにもかかわらずこれくらいの加工ができました。
ビットが適切ならもっとキレイに加工できそうです。
回転数に関しては最大まで上げる事なく加工ができたので、まだまだ余力がありそうです。
トルクに関しては結構強めに押し付けても止まることなくグイグイ削ってたので、こちらも十分でした。
っていうか、押し付けすぎて摩擦でオニグルミが焦げて煙が出ました。
耐久性に関してはまだわかりませんが、最悪1年とかで壊れても「4000円だしな…」で諦めがつきそうです。
という事で、謎のメーカーであるTamodeixの安ルーターは総評として「とても有能である」という結果になりました。
触った感じ、作りが安っぽいなと感じる所もありませんでしたし、
木材の加工に関してはあれほど硬いオニグルミも加工できたのでよっぽど狂った硬さの木材出ない限り加工できそうです。
また、使った感じまだまだ余力を残していそうだったので金属や硝子の加工・研磨・彫刻なんかも余裕でできそうです。
今回は「オニグルミ加工したい!」という動機でルーターを購入しましたが
とにかく多岐にわたって使えるツールなのでDIY好きな人は一家に一台あっても困らないかと思います。
プロクソンやドレメルは高すぎて流石に手が届かないけど、それなりに使えるルーターが欲しいって人はどうぞこの記事を参考にしてみて下さい。
ハズレ引いても保障はできませんが…。