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趣味の鉱物収集 パイライト化アンモナイト ウォーターメロントルマリン リチア電気石

前回分はこちら

scatmanbo.hateblo.jp

 

今日の3点はパイライト化アンモナイト ウォーターメロントルマリン リチア電気石です!

早速紹介していきます。

まずパイライト化アンモナイトから

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表面研磨されてます。

錆び色っぽくなってツヤを失ってしまっていますが、アンモナイトの化石がパイライトに置換されたものです。

内部構造が分かるように表面が削ってあるため内側まですべてパイライト化されているのがわかりやすいです。

写真じゃわかりにくいけど内側がちょっとキラキラしてるでしょ?

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アップ&フラッシュ

そもそも化石というのは、骨とか貝とか生物の硬い組織(カルシウムとかね)が他の鉱物に置き換わってできるものです。

このパイライト化アンモナイトは置き換わった鉱物がたまたま金ピカのパイライトだったというだけの事で特別なものではありません。

この化石は、水の動きが無く酸素が循環しない海底等で

さらに硫黄化合物などパイライトの素となる元素が多い環境だとできるようです。

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裏面。表面の薄膜の下はピカピカ

この標本は親指くらいのサイズなんですが、実はもう一つ手のひらくらいの大きなものも持っています。そっちは壮観な見た目です。

同時に紹介するのはもったいなかったのでいずれ単独で紹介したいと思います。

 

次、ウォーターメロントルマリン

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皮がピンクで果肉が緑・・・

非常に小さな標本で、どちらも小指の爪以下のサイズです。

小さい方がピンクに緑・大きいほうが緑に濃い緑です。スイカバーとメロンバーみたい・・・。

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アップ

綺麗なんですが、如何せんサイズが小さくて迫力に欠けます。

いつかもっと大きいサイズが欲しいですね。

どうでもいい話ですが、バイカラーの宝石といえばこのウォーターメロントルマリン(バイカラートルマリン)かアメトリンかのどちらかというイメージです。

 

最後、リチア電気石です!

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緑のトコだよ

お気に入りの一つです。リシア電気石とも言います。

実は先程のウォーターメロントルマリンと同じトルマリンです。リチア電気石の名前で売っている標本はしばしば私の標本のように母岩にぶっ刺さった形で売っていますね。

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アップ

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アップ(ななめから)

この標本、電気石の部分もかなり透明度が高くて綺麗なんですが

母岩も(おそらく)石英で透明な為、非常に美しいです。後ろから光なんて当てた日にはそりゃもう・・・

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という事で、後ろから照らしてみた

どうです?幻想的な感じ出てますか?

折角幻想的なのに背景の[for android][in][for apple]で雰囲気台無しですか?

標本を照らす手頃な光源がモバイルバッテリーしかなかったんです・・・。

ところで何故トルマリン電気石と呼ばれるかですが

熱すると電気を帯びるからだそうです。難しく言うとトルマリンはごく弱いながらも

圧電効果と焦電効果を持っているという事らしいです。

 

ーーーここから超脱線ーーー

更に蛇足ですが、トルマリンについて調べていたところ面白いものを見つけました。

というのは、トルマリン電気石)を利用した電力削減効果が期待できる(と謳われている)製品が幾つかの企業から発売されているようです。

(後述しますが、実は存在は知っていました)

トルマリン 電力削減」などで検索するとヒットしますが、まぁ胡散臭い事この上ない。

そういった商品を取り扱っている幾つかの企業サイトを読むと

 

・幹線(電線)の抵抗を減らし、電力ロスを削減

圧電効果と焦電効果により電源から放出されるインピーダンス、高周波等を吸収して線内の環境を理想化

 

などと書いてあります。

まず、幹線(電線)の電気抵抗を減らし~・・・という点についてですが

電線はコストの許す限り電気抵抗のなるべく少ない物質(金属)で作られています。例えば、トルマリンと銅を比べた場合、圧倒的に銅の方が電気抵抗は少ないです。

そんな電気抵抗の少ない電線を、どうやったらトルマリンで更に抵抗を低減できるのでしょう?

そもそも何故金属の電気抵抗が低いかという話になりますが、

簡単に説明すると金属は金属結合という結合で形を保っており、金属結合をしている物質は物質内に自由電子が飛び回っているからです。

トルマリンはごく普通の鉱物なのでイオン結合です。トルマリン内に自由電子は飛び回っていません。つまりそういう事です。

また、とある企業のサイトでは

トルマリン電気石)が自ら自由電子を発生させ、電線に流し込み、内部抵抗を減らし電流のながれを促進

とあります。一気に胡散臭くなりましたね。

先述した通り、「自由電子」というのであればそもそも銅などの金属で出来ている電線は最初から自由電子を持っており

逆にイオン結合であるトルマリン自由電子を持っていません。そして当然自由電子を発生させる力もありません。持ってない自由電子をどうして流し込めるんでしょう?

トルマリンとて化学反応により電子を発生させる事もできますが(イオン化)

イオン化した場合トルマリンは分解されトルマリンでなくなります。

極簡単な例を挙げると塩を分解して塩酸とナトリウムにするようなものです。どう考えても現実的ではないです。

というか、イオン化にはエネルギーが必要なので、電力というエネルギーの削減を謳う製品とは真逆となります。

 

次に圧電効果と焦電効果により~・・・という点についてですが、

圧電効果とは簡単に言うと「物質に圧力をかけると電荷が発生するよ(電気が流れるよ)」

という事で、

焦電効果は「物質を熱すると電荷が発生するよ(電気が流れるよ)」という事です。

どこの企業のトルマリンを使った省電力装置を見ても圧や熱がかかる作りにはなっていません。それどころか通電すらしていません。

それでどうやって圧電効果と焦電効果を得るんでしょうか?

そもそも、圧電や焦電効果によって分極が発生したところで高周波や低周波その他ノイズを吸収するような効果は無いと思うんですが・・・。

 

恐らく、パッと見でほぼ全数の人が「うさんくせぇな」と思うハズですが、取り扱い企業の中には

「5%以上の電力削減が見られない場合全額返金」なんて書いてあるところもあります。

こういうふうに書かれると「すごい自信だ・・・じゃあ本当に電力削減効果あるのかも!」

と思ってしまいがちですが

ちょっと待って下さい!

そもそも、どうやって5%の電力が削減された事をモニタリングできるんでしょう?

どんな企業でも「毎日一定の電力を使用する設備」なんてものは存在しません。

たとえばとある事務所を例にとってみましょう。

その事務所でトルマリンの省電力装置を9月末に導入したとします。

1ヶ月後の10月に電力を導入前と比較したとします。電力は下がっているでしょうか?

おそらく下がっているはずです。

何故なら気温が下がり、それに伴い冷房装置の稼働率が落ちるからです。

冷暖房装置だけで言えば、季節の変わり目を挟んでの二ヶ月を比較すれば確実に電力は増減します。

それで電力が削減されたとしてもトルマリン省電力装置のおかげではありません。

それどころか、営業日数やその他の要因で5%程度の電力は容易に増減してしまいます。

では、何故自信満々に「5%の効果がなかった場合は全額返金」を謳えるのか?

それは「導入させて、たまたま、偶然にも導入後に5%電力が下がったところから金を取り、ダメだったところは素直に返金する」というビジネスモデルが成り立つくらいの暴利を得ているからでしょう。

トルマリンというと宝石質な、透明で綺麗な石を想像すると思いますが、黒いただの石のようなトルマリンは実はありふれた鉱物です。

こんなものをちょちょっとキュービクルにくっつけるだけで数百万も取るわけですから

5箇所施工して1箇所でも電力削減(したように偶然見えてしまう)すれば十分元が取れるんでしょうね。

何故価格を知っているかと言うと、実は昔私が勤めている会社にも営業がかかったからです。

未だにこういう詐欺まがいな商売を堂々とやっている会社があるんだなぁと驚きました。

まぁ冷静に考えると「水素水]なんてものが流行るような国ですからね・・・。

ーーー脱線ここまで!ーーー

 

以上、本日の3点いかがだったでしょうか!?

脱線記事のほうが本編より長くなるというわけの分からない事になっていますが、

パイライト化したアンモナイトなんかは鉱物好きにも化石好きにも嬉しい一品だと思います!

是非チェックしてみて下さい!

 

次回分かきました!!

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