前回の記事はこちら
こんにちは。
今回の更新で石フリマで購入した石紹介も3回目となります。
飽きっぽいので更新する為の熱量が不足してきたんですが
なんとかモチベーションを上げて更新していきたいと思います。
今回も3点、
パイライトサン プレナイト ベータクォーツ
を紹介していきたいと思います。
黄鉄鉱もぶどう石も水晶も大して珍しい石ではないですし
過去に何度もこのブログで紹介してきた石ですが
まぁそこは・・・まぁ・・・アレですよ。
早速1点目です!
パイライトサンです。
別にパイライトに敬意を評してさん付けして呼んでるわけではなくて
パイライトのSunです。太陽。
名の由来はそりゃもう見てわかる通り、太陽のような形と見た目をしているからです。
ええ~?太陽って球体でしょ~?それにこんな筋も入ってないよね?
とかそういう事を言う人は好きじゃないです。比喩的に太陽みたいだね!って、そういう事ですからね。
イリノイって言うとフローライトの産地としても有名ですけど
なんかそういう土地なんですかね?
話を戻します。パイライトというと石好きな人がまず思い浮かべるのがまるで人工物のようなキューブ状の結晶でしょう。
しかしこのパイライトサンは一般にパイライトキューブと呼ばれる結晶とは似ても似つかない見た目です。
何故かと言いますと、というか、キューブではなく何故こんな見た目になるかと言いますと
それはこの石のできた環境に拠るものです。
パイライトサンは泥質の堆積岩である「頁岩」という石の中で成長するんです。
この頁岩ですが特徴があって、割れる時薄く層状に剥がれるようにして割れるんですね。
そうして何かしらの原因で頁岩の中にうすーい隙間ができて、
その隙間に充填されるような形で成長するのでこんなペラペラのパイライトになるそうです。
不思議ですね。
こちらの標本は3,000円でした。
購入は「Lotus stone collection」さんから。
パイライトサンって表面の独特な放射状の模様があんまり入ってないのとかもあるんですよ。
個人的にはこの線が沢山入ってる方が太陽っぽいし、クオリティも高い標本だと思ってるので
このサイズでこのクオリティが3,000円ならアリだなと思って購入しました。
パイライトサンもコレクションに加えたい石でしたし。
余談ですがこの石を手にとって買った際、お店の方が
「ああー!!やっと売れたー!こんな良い石なのになんで売れないんだろーって言ってたんですよ!」
的な事を言ってすごく嬉しそうにしてました。
本当になんでこんな良い標本が売れなかったんでしょうね?
私は即買いレベルで買ったのに。やっぱ鉱物標本ってフローライトとかベリルとかトルマリンとか
そういう綺麗系の標本の方が人気でこういう面白い系は日陰系なんですかね?
なんにせよありがとうございました。
次2点目です。
プレナイトとエピドートの共生標本です。
黒いゴッツゴツの部分がエピドートで
緑の丸いグミみたいなのがプレナイトです。
産地はマリ共和国の何処かです。マジで読めん。
アルファベット表記のロケカってカッコいいんですけど読めねっす。
かなり昔のこの記事で↓
↑この記事で同じ産地のプレナイトを紹介しているんで書くことも特に無いんですが
(過去記事でエピドートをエピトードって書いてますね。恥ずかしい!)
プレナイトの和名は「ぶどう石」です。
まさに!って感じの和名ですね。
この標本はサイズ感といい質感といい、デラウェアって品種の葡萄の皮剥いた状態にそっくりです。
ちなみに英名?の方の「プレナイト」は発見者であるオランダのヘンドリック・フォン・プレーン大差の「プレ」から取られたそうです。
汚れも傷もなく、つるっとまんまるなプレナイトが2粒ついていて絵になる標本です。
エピドートの部分は先程「黒いゴッツゴツ」と表現しましたが
本当は深い緑色です。強い光で照らすと緑が透けて見えます。
なんというか海苔の佃煮みたいな深~い緑色してます。
こちらの標本もLotus stone cllectionさんから購入。
価格は2,000円でした。安かった・・・。安いよね?
お店の方は「ぶどう食ってるウニ」って言ってましたがホントそんな感じの標本です。
ありがとうございました。
最後3点目です。
ベータクォーツです。
産地はインドネシア。の、どこかです。読めねって。(本日2回目)
ベータクォーツというのは上の写真のラベルにも書いてある通り、
別名「高温石英」とも言って、その名の通り高温下(573℃~870℃)
で結晶した水晶だそうです。
石英(水晶)の主な構成物質である二酸化ケイ素は1気圧のもとでは573℃以上で相転移をおこし、結晶構造が変化するそうです。
「~だそうです。~そうです」ばっかりですが全部さっき調べてきた他人の知識なので・・・。
余談ですがそれ以下の低温で結晶した水晶は「アルファ石英」とか「アルファ型」とか言います。
後述しますがベータクォーツはちょっと普通とは違う特徴的な見た目をしています。
つまり、「水晶」と言われて想像する「あの形」の水晶は全部アルファクォーツに分類されるって事ですね。
特徴的な見た目というのが、これ。
まずひとつ目が「両錐」であるということ。
そしてもう一つが「結晶に柱面が無い」という事です。
高温になり二酸化ケイ素が相転移するとこういう形になるみたいですが、その後徐々に温度が下がって冷えるので、形は特徴を残したまま、中身は普通の水晶と同じになるっぽいですね。なんかよくわかんないですけど。
柱面に関しては僅かに存在するベータクォーツもあるそうですが
今回購入したこのベータクォーツは完全に柱面がありません。
よく言われるように「ソロバンの弾」のような形です。
なにしろ小さい結晶な上に色が白なのでピントが合いにくく、
ろくな写真を撮ることができず忸怩たる思いなわけなんですが
私の拙い写真でも、なんとかギリギリで
「水晶の先っちょだけを切り取って2つくっつけたような12面体」である事がわかると思います。
どうでもいいですがこういう形の12面体サイコロありますよね。
話が逸れますが、水晶というか石英って世界中の結構どこにでもあるので、当然ベータクォーツも色んな国で採取できて、なんと日本でも採取できるみたいなんですが
ここまで形が整っていてサイズ感もある結晶はインドネシア産だけみたいです。
ところでハーキマーダイヤモンドも両錐だし柱面がほぼ無い水晶ですけど、あれはベータクォーツじゃないんですかね?知ってる人いたら教えてほしいです。
こちらのベータクォーツは1つ200円でした。
2個買ったので400円です。
購入は(たぶん)「ビルマミッション」さんから。ありがとうございました。
~ここからクソ余談~
またまた余談ですが、こちらのお店では「※フォーダイト」も売ってて、
(※アメリカの自動車会社「フォード」の塗装工場で車に塗装を施す際に飛び散った塗料が堆積した、マーブル模様の塗料の塊。)
フォーダイトも欲しい石?の一つだったんですがどう見ても偽物だったんで買いませんでした。
偽物というと語弊がありますが、「フォーダイト」ってフォードの工場で採れるから「フォーダイト」って名前なんですよ。
で、実際フォードの塗装工場ってかなり昔に塗装の方式が変わってフォーダイトは取れなくなってます。つまり鉱山でいう所の「閉山」です。
つまり現在流通している「本物のフォーダイト」はオールドストックのみで、数も本当に少量です。
そりゃそうです。たった一工場の壁や床に堆積したインクの塊分しか産出してないんですから。
なので今出回ってるフォーダイトはほぼ100%偽物と言っても過言では無いと思ってるんですが
百歩譲ってフォード以外の他の自動車工場で同様の手順によって堆積した塗料の塊も「フォーダイト」と定義していいとしても、
ぶっちゃけそんな流通するかぁ?
って思います。「飛び散った塗料が長い年月を欠けて層状に堆積した物」ですよ?
一体何年かかるんだって話じゃないですか。そんなもんがポンポン流通するとは思えないんですよね。
しかもこの現代において塗料飛び散るような塗装しますかね?しなくない?
実際、フォーダイトらしきものをわざわざ作って流通させている
という話も聞きます。それやったらもう何でもアリじゃないですか。
フォーダイトは人工物と言えど、長い年月をかけて飛び散った塗料が自然に折り重なって美しいマーブル模様になるのが良いんじゃないですか。
それを人工的に作ったらなんの意味も無くないですか?やろうと思えばいくらでも綺麗なマーブル模様作れるんだから。
んで、話は戻りますけど今回石フリマでビルマミッションさんが売ってたフォーダイト、
私の印象としては意図的に製造したモンだろうなぁ・・・という感じでした。色の量といい、マーブル模様の層の厚さといい。あくまで素人の感想ですけどね
更に産地に関しても「アメリカ産だけど、それ以外は不明」との事。
んな事あります?石好きって産地はものすごく重要視するし、それが明確かどうかで値段も変わるくらいなのに。
どんな業者でも買い付け時に必ずロケーションは確認しますよ。それが不明って事は
もう殆ど「(あえてわざわざ製造したフォーダイトだから)産地は言えないよ」って言ってるに等しいと思うんです。
そういうのって何か嫌ですよねえ。買った人の中には「これがフォーダイトなんだ!」って信じちゃう人もいるでしょうし。
勿論「偽物だったら!」の話ですけど。
もう本物のフォーダイトはとんでもない奇跡がおきない限り入手できないと思うので半ば諦めてはいるんですが
こういう偽物っぽいフォーダイトを見る度になんかモヤっとします。
~ここまでクソ余談~
という事でいかがだったでしょうか?
相変わらずフローライト以外は「見た目麗しい」系の石が一切登場しないこのブログですが
次回はトルマリンの予定なのでちょっと麗しいかもしれません!
ではまた次回。
次回記事書きました。石フリマの石紹介ラストです!