前回の記事はこちら。
こんにちは。
私はeBayの使い方を覚えてからかれこれ約20回程海外から石を買いましたが、
これまで不着トラブルは無く、
商品が違う!数が足りない!等その他のトラブルもありませんでした。
そう、
ありませんでした。
「でした」って過去形なくらいなのでお分かりかと思いますが
今回トラブルなのかどうかは微妙なラインの微妙な何かが発生しました。
そのことについても今回の記事で併記していきたいと思います。
さて、今回紹介する石はレッドクォーツとフローライトです。
レッドクォーツというと、
この過去記事でもカナダのオンタリオ州・サンダーベイ産の立派なやつを紹介しています。
過去の記事では「レッドアメジスト」になってますね。
なんでアメジスト表記にしたのかは忘れましたが、きっと売り手の商品名がそうだったんでしょう。
今回はアメジスト要素皆無なのでクォーツ表記にしました。
フローライトについては、もう今さら何を紹介するって感じではありますが
今回は内モンゴル産です。はじめての産地です。
という事で一点目のレッドクォーツから。
産地は中国の福建省。ですが・・・
これ赤い・・・か?
確かに「何色ですか?」って言われれば赤なんでしょうけど、これどうなんでしょう?
何かどす黒くないですか・・・?
というかどす黒いです。思ってたよりかなり鈍い色です。
というのも・・・
セラーが商品紹介に載せてた写真がコレなんですよ。
5枚くらいあった写真の全部が鮮やかな赤色の写真でした。
なんつーか・・・ちょっとアンマリじゃないですか?
現物と比較する限りこれ明らかにセラーの写真は色調補正してますよね?
並べて比較するとこんな感じです。
もう全然色が違う。
光源のせいかと思って色々試したんですがどうやってもこの鮮やかな色にはなりませんでした。
という事で、上の写真を添えてセラーに文句連絡を入れました。
「商品届いたけど、写真と大幅に色が違うよ。どういうこと?」
「それと、トルマリンは共生してないよね?エピドートは共生してるけど。トルマリンどこ?」
「正直がっかりです。私はこのような標本を望んでいません。」
というような文面で。
上記でわかるように、ついでにこの標本の商品名が
「Super Seven Skeleta Green tourmalines pyramid hematite crystal specimens」
で、日本語にすると「スーパーセブン・スケルタル・グリーントルマリン・ピラミッド・ヘマタイト結晶標本」
なのにも関わらず、どーみても「グリーントルマリン」が共生してない点についてもツッコんでみました。
確かに緑色の共生鉱物が付着してはいるんですが、これはどう見ても明らかに「エピドート(緑簾石)」です。
・・・まぁエピドートの件は半分くらい分かってて買ってるんで別にどっちでもいいんですが
色の件だけだと「写真だから多少の違いはあるよ!しゃーない!」で済まされそうだったので言い逃れのできないエピドートの件も一応ツッコんで逃げ場を塞ごうっていう、
とっても性格の悪いやり方です。
このメールを入れてから1日後、セラーから、
「誠にごめんなさい、でも色は外の太陽光の下で撮影すれば綺麗に写るよ」
「この問題を解決する為に、私達は返金を申し出ます」
とメールが来ました。
やっぱりグリーントルマリン表記は言い逃れできないせいか、一切触れられてませんでした。
そして、太陽光下で撮影せよとのことだったんで晴天の下撮影してみました。
これで本当に綺麗に赤色が発色するなら、まぁいいかという事で。
結果は・・・
ぜんぜんだめじゃねーか!!
全然駄目でした。確かに室内のLED下で撮影したときより、
若干赤が目立つ?かな?どうかな?変わらん?
ってくらいには変わっている気がしないでもないですが、どう見てもセラーが撮影した写真の色ではありません。
なので、セラーに
「じゃあ返金お願い。もし返品が必要なら返送分の送料と住所もよろしくね」
と返事をした所、商品代金分ピッタリ返金されました。
返送料送って来なかったって事は返品はしなくていいって事でしょうか。
一応撮影した写真を全部載せときます。
スケルタルってだけあって、骸晶発達が見られますね。
骸晶について一応説明すると、結晶の角っこ(エッジ部分)が先に発達して面の部分がスカスカになってる結晶の事です。
このレッドクォーツでいうと、面がえぐれて凹んでいるように見える部分ですね。
関係無いですが骸晶というとビスマスの人工結晶が有名です。
この水晶の価格は6ドルでした。
日本円で約660円。
セラーの写真の通りの発色だったら6ドルでも「買い」なんですけど(実際買ったし)
この鈍い色じゃちょっといらないかなーって感じです。
だってもっと綺麗なやつ既に1個持ってるしね。
実際は返金されたんで0円て事になるんですが、それはそれで何かシコリが残ります。
なんかモヤるので返品させてほしかったです。かといって返送料を私が負担するのは嫌ですけど。
次、フローライトです。
内モンゴル産のフローライトです。
ご覧の通り、ライトをビッカビカに当ててもこの色なので大した標本じゃないのがわかると思います。
はい、大した標本じゃないです。2個セットだったんですが
左の標本はちょっと結晶の形が残ってますが、右ラフと言っていい程結晶面残ってません。
死ぬほど濃くて暗い色の紫の中に、一部水色が混じってます。
ただ、透明度がかなり低くて光をほぼ透過せず、どんなに照らしても綺麗に写りません。
左のはフローライト特有の六面体の面の部分が一部残っており、そこが本当に少しだけ光を透過します。
と言っても本当に少しだけ。
濃い紫が綺麗っちゃ綺麗なんですが、
肉眼で見てもお察しレベルの標本なので写真に写ると更に残念な感じです。
価格は2.1ドル、日本円で230円です。
この値段ならまぁ・・・って標本でした。
以上、いかがでしたでしょうか。
一点目の赤水晶は気持ちの上で消化しきれない何かが残ってしまった上に
標本が手元に残り続ける事になってしまったので
この標本を見る度にモヤッとする結果になってしまいました。
誰かこの赤水晶引き取ってくれないかなぁ・・・
それと何が嫌かって、同じセラーからもう一品買ってるんですよね。
そっちはまだ届いてないけど、それも写真詐欺だったらって考えると気が重いです。
2回連続で文句つけるのもクレーマーっぽいし、だからといって
写真盛られまくってて、現実は大したこと無い標本をそれなりの値段で買わされるのも嫌だし・・・。
という事でまた次回!
次回記事書きました。