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こんにちは。
お庭の事を記事にするのはなんと去年の8月ぶりです。
じつに1年間も「ほぼ」放置してしまったワケです。
荒れ果てた庭
去年までの春~秋にかけては、放っておくとすぐに雑草が繁茂して手のつけられなくなる庭をどうにかすべく
一部を畑にしたり、緑の絨毯を敷くべくヒメイワダレソウ(リピア)を植えたりと
なかなか精力的に活動してたんですが
今年は妻が妊娠中という事もあり、庭にほぼ手をかけませんでした。
いや、妻の妊娠がどうとか以前に
単純に飽きてしまいました。庭いじりに。
もうキリがない。終わりもない。毎年毎年雑草祭りで
リピアはリピアで徒長して室外機に絡まるわマンホールを覆い尽くすわでやってらんないです。
維持してる人、本当にすごいと思います。
私は基本的にものぐさなので、面白い事なら進んでやりますが
庭いじりって
暑いしつまんない。(個人の感想です)
家庭菜園で作物が収穫できるのは楽しいんですが、ものぐさがやってる家庭菜園だけあって
放置栽培で収穫できるものしか育ててません。
だから別に雑草に埋もれようが何だろうが収穫できちゃうんですよね。
じゃあもう、放置でよくない?みたいな・・・。
まぁ、そういう言い訳は置いておいて現状の庭を御覧ください。
庭の現状
こちら菜園スペースです。ああもう・・・。
菜園というか
「雑草の隙間に食える草が生えてるスペース」
と言っても過言ではありません。菜園の定義が揺らぎます。
ネギ・きゅうり・ミニトマト・ししとう・じゃがいも・さつまいも・大葉
・・・等が雑草をかき分けて生えているんですが
植えたのはネギときゅうりとじゃがいも・さつまいもだけです。
ミニトマトやししとう、大葉は去年のこぼれ種で勝手に生えました。
その上一度も収穫せず畑でそのまま腐らせてます。だって食べたくないんだもん。
あ、大葉はたまにちぎって食べてますけど。
もう大体の作物は収穫期を過ぎてしまったんですが
さつまいもだけはこれからです。11月末くらいが収穫かな?予定では。
冷蔵庫で干からびてたさつまいもを気まぐれに芽出しして植えたらメチャクチャ茂ったやつなんですが
植えた時期が7月末とかなり遅かったので収穫に至るかはわかりません。
あと水やりとか蔓返しとかそういう面倒な事は一切しません。
だって面倒だから。
だいたいさつまいもなんて元々は救荒作物でしょ?放っておいてもどうにかなるはず。
っていうかどうにかなってくれ。さつまいもは買うとたけぇーんだ。
去年大変な思いをして植えたリピアも100%混じりけなしの放置をした結果
まだらハゲがになった上に徒長しまくって絨毯と呼べる代物ではなくなりました。これはひどい。
ハゲた所からは雑草も生えまくってますがここは敢えての放置です。
リピアくん、がんばってくれ!
きみの生命力に期待しているぞ!
一際気持ち悪い雑草
さて、こんな放置具合ですので荒れに荒れた庭には非常にバリエーション豊かな雑草が生え散らかしているといった現状なんですが
その中でも私が特に嫌いな雑草があって、それがコイツなんです。
コイツ!!
これはまだ若い芽なのでキモさ控えめなんですが
育ってくると
茎は赤くなるわ、
葉脈状に地面を覆い尽くすわ、
茎も葉も何かプニプニしてて草感が薄いわで
本当に気持ち悪いヤツなんです。
なんというか、地面から立ち上がらず這うように赤い茎が枝分かれして地面を覆うので
まるで地球に寄生している
ように見えるんですよね。
なんだテメーは。寄生型の原始宇宙生命体かよってな具合で。
そんな気持ち悪い雑草が庭のあちこちに点在してるんですよ。
放っておくと黄色い小さな花を咲かせてちょっと綺麗ですし、
地這い性で背が高くならないので放置しててもあんまり邪魔じゃないんですが
そんな言い訳は聞きたくありません。
ともかく見た目が見た目がキモいので嫌いです。
まるでオッサンを毛嫌いする女子高生みたいな理不尽な嫌い方ですが
気持ち悪いものは気持ち悪いからしょうがないね・・・。
その名は「スベリヒユ」
あまりにも気持ち悪い見た目なので、見る度に引っこ抜いたり
面倒なときは踏み潰してグリグリし、ペーストにしてやったりと大概な扱いをしてきたこのキモ草ですが(ペーストにしても茎が残ってるとそこから蘇生する邪悪さ)
つい最近キモさが限界に達した結果精神の針が逆振れし、
もうこの際この草について調べちゃおうという謎の結論に達しました。
いくら駆除しても生えてきて目につくなら、もう逆に自分から調べてやろうと。
そういった謎の根拠によりキモ草について調べた結果
「スベリヒユ」
という名前である事が判明しました。
スベリヒユについて
スベリヒユという名前が判明したので更に深く調べた所、
まぁよくある雑草だそうで畑やら田んぼの畦やらどこにでも生える厄介なヤツだそうです。
と、同時に食べられる野草だそうで、ギリシャ?とかどっかの外国や
沖縄や山形ではよく(?)食べられているそうです。ホントかよ・・・。
まぁ「食べられる」とは言え雑草なんて毒さえなければ
食えるか食えないかで言えば大体が食えると言っても差し支えないので
問題は食味だと思うんですよ私は。
で!スベリヒユはどうかと言うとなんとコレが「美味しい」らしいです。ホントかよ・・・(2回目)。
生でサラダとしても食べられるようですし、茹でておひたしにしても良いそうで
食べられる雑草を紹介するサイトでは大体真っ先に名前の挙がる雑草となっていました。
私が絶対的な信頼をおいている(私の中での)キングオブ野草である野蒜のほうが美味しいと思うけどなぁ~。
野蒜に関しては河原から引っこ抜いてきて庭に移植しましたからね。
兎も角!食ってみないと評価ができないのでちょっと一旦食べてみる事にしました。
スベリヒユを食う
とりあえず庭に生えてる小さめのスベリヒユを引っこ抜きました。
最近晴天続きだったせいかちょっとクタっとしてますがどうせこの後茹でるし別にイイでしょう。
生食も考えましたが、どうやら少々シュウ酸を含んでおりエグみがあるのと、リンゴ酸による酸味があるそうなので
茹でて食べる事にしました。シュウ酸は茹でたら抜けますし、酸味はどうか知りませんがまぁ食べやすくはなるでしょう。
シンクで洗ったらもう捨て損なった生ゴミにしか見えませんでした。
あと余談ですが、この雑草はなかなか栄養豊富らしく
特にオメガ3脂肪酸の含有量は結構なものらしいです。
栄養目当てに食うわけじゃないんでそのへんはどうでもいいですけどね。
栄養不足を感じる人は庭からこの草毟ってきて食うといいですよ。
熱湯で3分ほど茹でたら葉が旅立ってしまいました。
所で私が野草に対して「ウマイ」「ウマくない」の判定を下す基準として最も重視する事が
食べやすいかどうかです。
味にしろ食感にしろ。
平たく言うと、味はなるべくクセが無いほうがいいし、
食感はなるべく固くも筋張ってもいないほうがいいという事です。
食べられる野草は「独特の苦味がウマイ」みたいな事言う人もいますしそれを否定する気もさらさら無いですが
私はそういうのいらないんです。
たとえば「ふきのとう」とかって結構苦いじゃないですか?
だからマズいです。
マズいと思ってます私は。
という事で茹でたスベリヒユを水で晒して水切って
めんつゆでおひたしにしてみました。
量が少ないですが今回はお試しだからです。
最初から大量に作ってマズくて食べられなかったら
その時点でただの「めんつゆで和えた雑草」に成り下がりますからね。
いや、味の如何は兎も角「めんつゆで和えた雑草」である事は揺るぎないですけども・・・。
さて、味の方はと言いますと
ウマイかウマくないかで言えば「ウマイ」です。
懸念していた酸味もエグみも茹でたせいか全く感じず、
茹でた際に出るネバりというかヌメりがいい感じです。
茹でただけのものを刻んで納豆と混ぜてもいいなと思いました。
味についてはほぼ無味で、なんの特徴もありませんでした。青臭さもゼロ。
もはや何食ってるか分からないくらい味が無いと言っても過言じゃありません。
なのでウマイです。って言うかただただめんつゆがウマイ。
食感についても全くクセのない食感で筋張った感じもなく、噛み切れないという事もなく、
茎の部分もふつーに食べられました。
まぁ食感については茹で時間に拠る所が大きいのかもしれません。
3分は茹ですぎたか?
食感について例えるなら、
「かなりよーく茹でたほうれん草にオクラとかモロヘイヤのネバりを足した感じ」
と言った感じでした。嫌いじゃないですよこういうの。
ほうれん草もオクラもモロヘイヤも好きですからね。
総評として、「わざわざ食うほどではないが、ウマイ」という感想です。
多分好きな人は結構好きで食べるんじゃないかなぁ?って感じ。
ただ別にあえて「スベリヒユ」を食べるかと言ったら別に・・・?って思います。
だってこれ食うならほうれん草やらオクラやモロヘイヤ食ったほうがウマイもん。
そりゃ確かにスベリヒユは「0円」という絶対的な優位性はありますが、でも0円だからって別に・・・ってな具合の味。
あ、でも野蒜とかと違って下ごしらえの必要が無いのはいいですね。引っこ抜いて、洗って食うだけ。
手間はかかんないです。
でもそれらを総合的に評価した上で、私は野蒜のほうが好きですね。
確かに野蒜って食うまでにモノスゴイ手間かかるし、収穫しちゃったら翌年以降は生えないしで欠点多いんですけど
でも野蒜って代用効かないじゃないですか?
「あ~野蒜の鱗茎に味噌つけて齧りてぇ~」って思った時に野蒜が無かったら他の野菜で代用できないじゃないですか?そういう良さがあるんです。
スベリヒユは別に無くても他の野菜で代用できるポテンシャルしか持ってないんですよね。
あと野蒜は味あるし。
という事でいかがだったでしょうか?
なんかスベリヒユ食ったのに結果として野蒜をヨイショする記事になってしまいましたが、
あの気持ち悪い雑草がまぁまぁ美味しく食べられるという事が判明したので
地這い性が強い事を生かして庭一面に栽培し
「食べられるグランドカバープランツ」として運用するのも悪くないかもしれませんね。
ただ見た目は
地面を血管が覆うような壮絶なもの
になってしまいますが。
ではまた次回。