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完全放置栽培で中国産にんにくから国産にんにくへ!産地ロンダリング!

前回の記事はこちら

scatmanbo.hateblo.jp

 

こんにちは。これまで数回放置栽培での家庭菜園についてブログを書いてきました。

書いてきた、とは言いつつどれも「種蒔きました。水上げて放置したら収穫できました」

以上の事は書いていないので内容という程の内容は無い記事ばっかりですが、

今回植えて放っておく野菜は「にんにく」です。

にんにくと言えば男は「コレ使って濃い味付けにしとけばだいたい喜ぶ」の代名詞であり、

一方で食べた後車内等の密室に配偶者や恋人と一緒に入ってしまった場合大クレームに発展する両刃の野菜です。

女の人は好き嫌い分かれますが男でにんにく好きじゃない人ってあんまりいないと思うんですよ。

ご多分に漏れず私もにんにくは大好きでしょっちゅう食べては臭くなってるんですが、

皆さんにんにくってどこの産地のもの買ってますか?

にんにくを購入する際に必ずついて回るのがこの産地問題だと思うんです。

凡そ拘りのない人は中国産を購入するでしょう。

逆に拘る人はスペイン産や青森産の、お高い、お高級なおにんにく様を購入する事でしょう。

私は主に中国産を購入しています。なぜって安いからね。

大体どこのスーパーでも3個で100円前後、安い所だと3個で78円とかまであります。

対してスペイン産は1個で100円強、青森産に至っては1個で300円強とたまらない値段です。

買えねぇよそんなの・・・。

買えないんですよ。そんな高いお野菜は。もちろん選択肢がそれしかなければ買わざるをえませんが

隣に3個100円で並んでる中国産を無視して買うなんて生粋の下人である私には出来ようはずがありません。

と、まあそういうわけで私にとってにんにく=中国産なんですが、

逆に中国産は何が駄目なのか考えた時に、やっぱり一番駄目というか心配すべき点は

「中国=毒菜」のイメージが強いという所でしょう。

イメージだけでなく実際に中国産にんにくも違法な農薬や毒物で汚染されているかもしれません。されてないかもしれません。

が、それを確認する手立てが我々消費者には、ございません○

第二に、やっぱり味や風味でしょうか?まぁこの点に関しては馬鹿舌の私が心配する所ではありません。にんにくなんて何食ってもウマい。それでいいじゃないですか。

なので、毒菜疑惑さえ解消されれば中国産にんにくは3個100円という実質的に(私にとって)デメリットの無いコスパの塊となるわけです。

 

前置きが大変冗長になりましたが、じゃあ今回はその毒菜である可能性を消してしまいましょうと。

YOU産地ロンダリングしちゃいなYOとそういう趣旨の元にんにくを栽培してみました。

いくら種が中国産だろうと、日本の大地で芽吹いて日本の雨で育ったにんにくは最早国産と言い張ったとて何ら過言ではないでしょう。

中国産のアサリを日本の海にばら撒いてちょっとして再捕獲して「熊本産」とするよりよっぽど健全なにんにくとなるはずです。

た・だ・し!!

大前提として私は価格的なメリットを重視して中国産にんにくを購入しているという点があります。

なので、にんにく栽培に手間暇かけてたら意味ありません。

その手間隙かけてる時間にバイトでもして小銭稼いで国産の「おにんにく様」を買ったほうが遥かにスマートですから。

よってにんにく栽培は極力手間をかけずに、というか放置でやっていきたいと思います。

ということで、以下、放置栽培でにんにくは収穫できるのか?

その経過と結果を書いていきたいと思います。

 

種となる中国産にんにく

さて、今回種となり国産へと転生する予定のにんにくはこちらです。

業務スーパーで買ってきた3個100円前後の中国産にんにくで、当然ですが品種は不明です。

こちらを異世界転生ならぬ異国転生させて行こうと思います。

転生の際授かるチート能力は特に無いですが転生したあかつきには毒菜の汚名を返上している事でしょう。

中国産のにんにくは発芽抑制剤が使用されているだのなんだのと言われていますが

そういうのよくわからないんで一旦無視します。

芽が出なかったら出なかったでいいじゃないの。

 

10月8日 植え付け

先程の中国産にんにくを庭に植え付けていきます。

土壌改良とか肥料の鋤き込み?的な事は一切してません。

ただ植えるだけ。水はけとかも気にしなくていいんじゃないの?わからんけど。

土の上に敷いてあるのはダンボールです。

ダンボールの板を使ってマルチの代用みたいな事をしてみました。

結局手間かけてんじゃん!と思うかもしれませんが、後々雑草を抜いたりする手間を考えたらやっておいたほうが良いと判断しました。水で濡らしてスコップで刺したら簡単に穴開けられるので実質地面掘るのと大して差はないし。

が、後述しますがこれはやる必要ありませんでした。つまり無駄な手間かけただけでした。

植え終わりました。

植え方はにんにくをひと粒ずつにバラして芽が出る法を上にして地中1~2センチ程の深さに埋めただけです。

薄皮とかは向いてません。とりあえず1粒ずつにバラされてればOKのマインドで植えました。

中にはものすごい小粒で期待薄の種もありましたが勿体ないので全部植えていきます。

何度も言いますが芽が出なかったら出なかったでいいじゃないの。

あ、これが正解かどうかは知りませんが最初だけお情けで水をたっぷりあげておきました。

あとは水やりも無しで完全放置します。立派に育てよ!

 

10月16日 発芽

植えてから10日経ちました。特に変化は無いように見えますがよく見ると発芽してます。

アップにするとちょっとだけ芽が出てるのがわかります。

まだポツポツとしか出ていませんがちゃんと発芽しました。

放置栽培の経験上、発芽さえしちゃえばあとはどうとでもなるという感じなので最早成功したも同然と言えます。

まだ発芽してない穴はこれから発芽するんでしょうか?それともこのまま駄目になってしまうんでしょうか。

水とか肥料とかは特にあげたり撒いたりしないけど頑張ってくれ!!

そして発芽してくれ!!

 

10月25日 育つ

発芽を確認してから9日後です。

一丁前にまぁまぁ育ってきました。なかなか逞しいヤツらです。

発芽率の方も9割以上の穴から芽が出てるんでかなり優秀と言えるでしょう。

育ちの良いものはかなり苗っぽくなってきています。

種となった鱗片のサイズのせいか、はたまた別の要因かは知りませんが多少成長速度にバラツキが出てきましたね。

だから何?って感じですけど。

ちょっと話は逸れるんですが、発芽のタイミングを揃えるために

種を1日水につけてから撒きましょうとかあるじゃないですか?

ああいうのホント面倒くさいですよね。絶対やらんぞワシは。

 

12月12日 順調

1ヶ月半程時が飛びまして、12月12日です。

かなり順調に育ってます。

結局全ての穴から発芽して育ったので発芽率100%になりました。

そんな事あります?

なんなら「流石にこんな小さい鱗片は種にならんだろ」

と思って脇に捨てておいたヤツまで発芽して育ってます。(右上のネギの下に生えてるヤツ)

そんな事あります?

なんにせよ順調なのは良いことです。

ちなみに手前右のダンボールマルチは強風によって吹き飛んだので撤去しました。

っていうかマルチ張ってない所も雑草生えてないし、

そもそも晩秋~初夏にかけてはほとんど雑草生えないしマルチする意味無かったですね。

言い忘れましたが、栽培地は関東です。

具体的に言うと埼玉です。

にんにくは寒冷地のほうが栽培に適すとか、

冬に気温がガッツリ下がらないと実(というか鱗茎部分?)が太らないとか言われてますが

そのへんどうなんでしょうね?

そのあたりも春に収穫する際はっきりするでしょう。

 

3月17日 マルチ消し飛ぶ

冬の間は大して成長もせず代わり映えしないので一気に3月中旬まで飛びました。

ついでにダンボールマルチも全部飛びました。

(ちゃんと拾って処分してますよ)

雑草生えないから意味ないと言いましたが、3月次点でにんにくの周りにちょっと雑草生えてきてますね。

なので多少なりともダンボールマルチの効果はあったのかな?と思います。

というか思いたいです。

ところでにんにくって、冬に一旦地上部の葉っぱが枯れて
春にまた芽吹いて初夏に収穫って流れらしいんですが

うちのにんにく、冬に枯れなかったんですけど・・・?

確かに2022年の冬は結構暖かくて過ごしやすかったんですがソレが原因でしょうか?

それとも関東程度の冷え込みじゃ枯れないんでしょうか?

一応種となった中国産にんにくは暖地系の品種?らしいんですが果たしてどうなる事か。

冬枯れない(気温下がらない)=実が太らない

が本当だとしたら収穫時期に大変がっかりする事になりそうです。

流石に半年以上見守ってきて何の収穫も得られませんでした!

となったらガックリきそうです。

じゃあもうちょい世話しろよって話かもしれませんがそれは面倒なのでお断りです。

 

3月31日 え、枯れ・・

3月31日の状態です。

17日の写真と比較してみて下さい。

なんか黄色くなってないですか?

流石にこの時期に枯れるのはマズいです。

本来であれば葉が枯れ始めて収穫適期を迎えるのは5月から6月頃のはずです。

まだ早い!もうちょい頑張ってくれ!

今枯れたら絶対失敗に終わってしまう!

 

まだ諦めたわけではありませんが、

万が一にんにくが失敗に終わった時に心の隙間を埋める何かが欲しかったのでラディッシュの種を撒きました。

そしたらすぐ発芽しました。

かわいい~。か、かわいい~~。

ラディッシュまで失敗したらそれこそ心がカラカラになってしまうので

こっちにはたまに水をあげる事にしました。

にんにくはたまに降る雨でも舐めてろ!!

 

4月7日 耐えてる

にんにく、耐えてます!

枯れずに耐えてます!

というかなんなら多少青々しさが戻ってきた気もします。これはいけるか・・・!?

逆に心のスキマ埋め要員だったはずのラディッシュがあんまり育ちません。

まだちょっと寒かったか?

 

4月17日 花茎が出る

前回から10日経過した次点の写真が何故かこんな引きの写真しか残っておらず

肝心の花茎が生えてる所が全然写ってないんですが

花茎、いわゆる「にんにくの芽」が生えました。

私はにんにくも好きですがにんにくの芽も大好きです。

本来にんにくの芽ってのは、にんにくの芽を収穫する専用の品種を栽培するみたいなんですが

ふつーのにんにくから生えた芽も食べられるんでしょうか?

これが収穫したにんにくの芽です。

本当はもっと沢山採れてるんですが写真が無かった・・・。

 

※追記

写真ありました。実際はこの2倍くらいとれてます。

 

このにんにくの芽、食う食わざるに関係なく伸びてきたら摘み取ってしまいます。

何故なら花茎に養分を吸われて実(鱗茎部分)が太らなくなってしまうからです。

まぁ、摘み取ったからには食べますけど。

摘み取る際に手でポキポキ折れるほどみずみずしかったので食べても口に繊維が残るとかいう事態は避けられそうですし

最悪不味くても害はないでしょうし。

で、肉と炒めて塩コショウで食べてみたんですが美味しかったです。

普通に美味しかったです。なんならスーパーで売ってるヤツより美味しかったです。

おそらく美味しさの大半は「採れたて」って部分に拠るものだと思いますが

みずみずしさが市販のものとは別次元でした。

その分にんにく臭さが控えめかな?という感じでしたがそれも人によっては加点となるかもしれません。

にんにく栽培したら花茎も必ず摘み取って食べましょう!

なんならそっちメインで栽培してもいいくらいです。

にんにくの芽から遅れる事5日くらいでラディッシュも初収穫となりました。

まだちょっと小さい気もしますが待ちきれませんでした。

か、かわいい~。かわいい~~。

この次点でにんにくの芽とラディッシュが無事収穫できた事により

最悪にんにくの本体が不発に終わってもなんとかメンタルは保てる見通しが立ったと言えます。

 

5月3日 もういいんじゃない?

5月3日になりました。世間はGWに色めき立ってますが

にんにくは緑が色褪せてきました。

だいぶ葉っぱが黄色っぽくなってきましたね。

収穫の目安として

「下の方の葉っぱが3枚くらい枯れたら」って事らしいんですが

これはどうなんですかね?なんかよくわかんないですね?

茎部分はかなり太くなってる(やつもある)し、

もう収穫しちゃってもいいかな?と思い時期的にはかなり早めですが収穫してしまう事にしました。

本来は試し堀り的な事をして太り具合を確認するのが一般的みたいですが

やるぞ!って思った時にやらないとなんか面倒くさくなっちゃうのでもう全部引っこ抜いちゃいます。

おらっ!収穫の時間だ!

手始めに茎が太めで期待できそうなヤツを引っこ抜いてみたところ

かなりいい感じのにんにくができてました。

けっして大きいとは言えませんが市販の中国産にんにく程度のサイズはあります。

そしてちょっとびっくりしたのが何故か紫色になってます。なんでぇ?

その後収穫した全てのにんにくの5%くらいが紫色になってました。

なんでぇ・・・?

収穫をすすめると、やっぱり茎の細いものはにんにく本体も小さかったです。並べると一目瞭然ですね。

当然っちゃぁ当然ですね。おそらく不出来なのは小さい鱗片から育ったにんにくでしょう。

しかしまぁ小指の先くらいの小さい鱗片から育ったと思えば大健闘だと思います。

最終的にかなりの量が収穫できました。向こう一年にんにくには困らない生活ができそうです。

あとはちょっと干して泥乾かしたら薄皮1枚剥いてキレイにして

根っこ切って草部分を編んで吊るせば終わりです。

結局根っこ切ったり薄皮向いたりで手間かけてんじゃん!って感じですが

その作業は面白いのでノーカンとします。

水やりとか肥料とかはつまんねぇのでやりたくないですけど。

薄皮剥いて根っこ切って編んで干しました。

これでいい感じに水分が抜ければ日持ちするようになります。

流石にこれだけの量があると、この状態でもくっせぇです。かなり臭います。

GW終盤は雨模様だったので室内に入れたんですが

玄関に吊るしておいたら妻から「くせぇんだよ○すぞ」とクレームが入った為

私の書斎に移動しました。

 

ところで、スーパーで売られているにんにくは乾燥が済んだものばかりです。

採れたては流通しません。たぶん。

なので収穫したての極フレッシュなにんにくを食べられるのは自分で栽培した人の特権と言えます。

収穫の際にミスって茎部分がちぎれた小さいにんにくをいくつか食べてみます。

ちょっと剥いただけで市販のにんにくとの差が一目瞭然です。

とにかく白い!そしてなんというか透明感が無い!

あとなんか・・・プリッとしてるんですよね。

それと薄皮が薄くないんです。厚いです。厚皮です。

可食部はシャリシャリしてます。梨とかリンゴの食感に近いです。

オリーブオイル垂らしてホイル焼きにしました。

味は・・・そりゃまぁ美味しいです。

なんかにんにくっぽくないですね。とろとろの玉ねぎっぽい感じがします。臭いたまねぎって感じ。

焼いて食べたらまた違うのかな?

嫌いじゃないし美味しいですけど個人的にはホクホクしたにんにくの方が好きですね。

 

というわけでいかがだったでしょうか。

スーパーの中国産にんにくをバラして植えて、手を入れたのは花茎の摘み取りだけですが

収穫は大成功と言っていいほどの量となりました。

品種が違うので一概には言えませんが、日本産のにんにくが一つ300円以上する事を考えると

中国産のにんにくを2、300円分買ってきて植えるだけで

これだけの量の国産にんにくが採れるというのは最早ちょっとした錬金術と言えるんじゃないでしょうか。

庭は余ってるけど家庭菜園に手間暇かけるのはダリィんだよなぁって方、

ぜひにんにくを植えてみてください。うまく行けば一部屋臭くする程収穫できますよ。