趣味で鉱物標本の収集をしています。
鉱物好きな方のブログなんかを拝見すると、ミネラルショーに行った事のレポートや
ミネラルショーでの戦利品紹介などが多く、
収納に触れている記事をあまり見かけません。
私もそれなりに長い事鉱物コレクターとして石を買い漁っているので、点数が増えるにつれ整理や収納に頭を悩ませるようになりました。
そこで、今回は鉱物コレクターや鉱物収集をしている人に向けて「私はこんな感じで収納や展示・レイアウトに四苦八苦してきたよ」という事と
「結果今はこんな感じで落ち着いたよ」
というのを紹介したいと思います。
私が鉱物収集を始めたのは小学校低学年、土産物屋で黄鉄鉱(パイライト)の塊を買ってもらった事がきっかけでした。
その頃はまだ「自分のお金」というものが無く、点数も増えませんでした。
しかし大学生になりアルバイトをし、自由なお金を手に入れると共に
「ミネラルショー」や「ミネラルフェア」というイベントの存在を知ってしまった事により鉱物標本やルースの数が爆発的に増えて行き、必然的に収納や展示について考えるようになりました。
鉱物を収納・展示するにあたり、まず大まかに考えなければ行けない事は
・ホコリ対策
・湿気対策
・日光対策
の3点ですが、ぶっちゃけどれもほぼ気にせずとも問題ないでしょう。
と言うのも、大体の鉱物が安定な結晶構造で変質しにくい(と私は思ってる)からです。
例えばテレビ石は熱湯に溶けるとか、黄鉄鉱は錆びてくすむとかありますが、
「まぁ・・・大丈夫だろう!」の精神で適当な収納で大丈夫です。多分大丈夫なはずです。
ただ一点、自然硫黄等の硫黄鉱物は隔離したほうがいいかもしれません。理由は各自調べて下さい。
本題です。
さて、増えてきた鉱物標本をどうやって管理するか?100均で売っているコレクションケースなんかも考えましたが、DIYの記事でも分かるように私はコスパおじさんなので1点につき箱1つなんて買ってられません。金かかるからね。
色々見回って結局チョイスしたのがホームセンターに売っている「パーツキャビネット」でした。
こんな感じのやつ。
私は大きい標本をあまり持っていなかったので、種類ごとに分けられて区画が多いこういう収納がぴったりでした。
それと、単純に全世界の男子は「引き出しやポケットが沢山あるモノ」が大好きです。男子の皆は引き出しあったら開けたくなるでしょ?なるよね?なのでこの形に。
初期投資として数千円はちょっとお高いですが、100均のコレクションケースのようにちょくちょく買い足さなくて済むので意外と経済的です。
難点としてはきちんとラベリングしないとどこに何をしまったか分からなくなって引き出しを片っ端から開けるハメになるという事と
密閉されておらず、まぁまぁ隙間だらけなのでホコリが入るという事と
「展示・レイアウト」という観点から見ると、全く美しく無いという事です。
「たまに取り出して眺めて楽しむ」タイプの人はこれで良いと思います。
また、キャビネットごとの移動が容易なので、普段は冷暗所でホコリが被らないよう保管できる点はメリットです。
私は暫くこの「パーツキャビネットスタイル」で保管していたんですが、やっぱりせっかく集めた鉱物は綺麗に展示したいという欲が出てきて、キャビネット2つが一杯になってしまったタイミングで収納を変更する事にしました。
「綺麗に展示・レイアウトする」という事を考えた場合、当然ですが収納時でも外から透けて見えるような入れ物が必要になります。
この事だけ考えると「コレクションキャビネット」に当然行き着く事になりますが、
このコレクションキャビネット、結構なお値段です。万です。万。
それに「これは展示しなくていいやぁ」というようなダブり鉱物等を収納しておける目隠しスペースがありません。
じゃあどうしよう?と考えて結果こうなりました。
デデン!
食器棚です。一人用の。
ものにも依りましょうが、
安く、全面がガラスの引き戸、下半分に引き出しと観音扉の収納あり。
という点でこういう形になりました。
写真では写っていませんが、引き出しにはルース類、
一番下の観音扉には2軍の鉱物や鉱物のラベルやルースケース、ミネラルタックやアクリルベースなどなどが入っています。
サイズは横60cm、奥行き33cm、高さ90cmくらいです。
Amazonで「DORIS 食器棚 ガラスキャビネット カップボード 収納 幅60 組立式 」
で検索したら出るやつです。今は6000円くらいになっちゃってますけど、私が買った時はたしか4000円台だった気がします。
ちょっとレイアウトが薄暗い雰囲気になりますが逆を返せば日光にあまり晒されないという利点でもあるので
鉱物コレクションの展示に食器棚はオススメです!自分で組み立てるタイプの安いヤツ買いましょう!
また2000字超えちゃったので次の記事で展示に必須な
「アクリルベース」と「ミネラルタック」について安く買う方法なんかを書きたいと思います。
最後に鉱物の写真を一枚。
一枚と言いつつ2枚貼る。
マイコレクションの中で1,2を争うお気に入り
玉滴石(ハイアライト)です。
蛍光はしませんがかなりの透明度で水滴がそのまま固定されたような美しさです。
詳しい解説(という名の自慢)はまたいずれ。