前回の記事はこちら
おこんにちわ!
いよいよ今週末に迫ってきた浅草橋ミネラルマルシェ楽しみです!
巷ではコロナコロナと騒いでいますが
あたしゃぁそんなもの気にしません!っていうか本格的に流行してしまえば気にして防げるもんでもないでしょう!
むしろコロナの影響でミネラルマルシェから客足が遠のいて
あまり混雑しないといいなぁとさえ思ってます。人混みって嫌ですからね。
所で話は変わりますが、冒頭のこんにち「わ」は、分かっててやってますからね!
すっごい今更ですが!
と、いうことで!!
本日紹介する石共は ムーンストーン ゴールデンベリル スピネル
です!
では早速!
まずはムーンストーンです!
なぜか2個。実はもう一個あったりするんですがちょっとそれは後日に紹介します。
ルースと言うかタンブルというか、まぁカットがキチンとされてるんでカボションのルースと言っていいでしょう!
ムーンストーンと言えば長石の一種ですから
以前何度か紹介したラブラドライトの仲間です。
光の反射具合とかラブラドライトに似てますよね。
ラブラドライト以上に写真撮影がうまく行かない石です。
上手いことシラーが写真に写らないんだコレが・・・。
光強すぎると白飛びしちゃうし、精一杯頑張ってコレでした。
肉眼で見る実物はもっと綺麗ですよ!
質としてはこっちのルースのほうが良い物です。透明度とか。シラーの具合とか。
質がいいだけあって綺麗に撮影できました。ただこっちも肉眼でみると写真の何倍も綺麗です。
所で先程からシラーシラーって言ってますが、シラーと言うのは
ムーンストーン等の光の反射で見られるきらめきの事です。
っていうか「シラー」ってドイツ語でそのまま「きらめき」の意味らしいですし。
今回紹介したルースはどちらも綺麗な青いシラーが見られます。特に後に紹介した方は顕著ですね。
このように青いシラーが出るムーンストーンを「ブルームーンストーン」と言うそうです。
写真が下手じゃなければもっと青い瞬間を撮影できたんですがこれが限界なのが悔やまれます。ほんとはもっと青いんですよ!
で、ムーンストーンのシラーが青だの白だの言いますが、含まれる成分としては何も変わりません。
他の石、例えばベリルですと鉄を含めば青くなってアクアマリンに、
クロムを含めば緑になってエメラルドにってな感じで含有する元素によって色が変わりますね。
しかし先に述べたようにムーンストーンにそういう含有元素の違いはありません。
では何が違うのかというと、「層の厚さ」です。
ムーンストーンと言うのは二種類(か、もしくはもっと?)の長石が混じって出来ている石なんですね。
で、この二種類が層状になってるワケなんですが、この層が薄いと青く、厚いと白くシラーが出るそうです。
ちょっとうろ覚えなので間違ってるかもしれませんが。
でもまぁ大体そんな感じでシラーの色が決まります。
今回紹介したムーンストーンは薄い層が重なって出来たので青いシラーなんでしょう。
もう一点、今回紹介していない物は「ホワイトムーンストーン」なので、層が厚いんでしょうね。
3/19日追記
後々ちゃんと調べた所、この石は「ブルームーンストーン」ではなくて「ホワイトラブラドライト」である事が判明しました。
誠にごめんなさい!
ただ、言い訳をさせてもらうと流通の過程でホワイトラブラドライトやペリステライトを「ブルームーンストーン」として販売している事が多々あるそうです。
まんまと騙されたってワケだ!HAHAHA!
以上、次にうつります!
ゴールデンベリルちゃんです!カットは何ていうんでしょう?ティアドロップ?
ゴールデンベリルと言うよりヘリオドールと言ったほうが馴染みがありますかね?
どっちも馴染み薄いって?そうですか・・・。
さて、ヘリオドールことゴールデンベリルですが、その名の通りベリルの一種です。
先程ムーンストーンの所でチラっと言いましたが、ベリルというとエメラルドやアクアマリンもベリルの一種ですね。
ではヘリオドールはベリルに何の元素が混じってると黄色になるの?
って所なんですが、鉄イオンが混じるとヘリオドールのような黄色というか黄金色になります。
・・・いやちょっとまてよ?貴様さっき
「鉄を含めば青くなってアクアマリンに」って言ってただろうが。適当か?
とお思いの方、いらっしゃる事でしょう。
ごもっとも。あぃやご尤もです!
しかしコレにはワケがありまして、
アクアマリンとヘリオドールでは含んでいる鉄イオンの電荷が違うんですね。
具体的に言うとアクアマリンはFe2+、ヘリオドールはFe3+なんです。
電荷こそ違えど成分が同じなだけあって、ヘリオドールとアクアマリンは同時に産出する事が多いそうです。
そんでもってヘリオドールはアクアマリンより価値が低いので、加熱処理して色を変えアクアマリンとして流通する事が多いのだとか。
そうです。ヘリオドールは加熱するとアクアマリンになってしまうんです。
逆を返せばヘリオドールであるということは加熱処理がされていないと言えますね。
ちょこっと調べた限りではヘリオドールについてのエンハンス方法やトリートメントについては記事が出てこなかったので、
恐らくヘリオドールという石は一般的にそういった処理はされないんだと思います。
・・・折角天然でここまで綺麗な石なのに、多くは熱処理されてアクアマリンにされちゃうってのも
悲しいというか残念な話ですよね。
最後はこちらです!
これ何だと思います?まぁほぼ全てのルースについて言える事ですが、石を見て名前をパッと当てられる人って殆どいないんじゃないかと思います。
青けりゃ「アクアマリンかブルートパーズかな?」くらいは推測できるかもしれませんが。
しかしこの石をパッと見で見当つけられる人はいないんじゃないかと思います。
この淡ぁ~~~~~くピンク色がかった石ですが
正解はスピネルです!
スピネルというと
こちらの記事で紹介したような鮮やかな赤色を思い浮かべる方が大半だと思います。
「スピネル」で画像検索しても大体が赤いです。
でも実はスピネルだってこういう無色の物もあるんですよ。
っていうか赤以外のスピネルもあるんですよ。
このルースはかなり小粒なんですが、カットがカクカクしてて面白いので好きです。
コレはビッミョーにピンクなので完全に無色ではないんですが
かつて無色のスピネルは「マグラックス」という名前でダイヤモンドの類似品として流通したってwikiに書いてありましたが本当ですかね?
マグラックスで調べてもお薬の名前しか出てこなかったですよ。
3/4追記
スピネルの写真だけ撮影し直したんで追加しときます!
実はこのスピネルちょっとだけピンクなんですよ!
以上、いかがでしたか?
鉱物標本も良いですがルースも良いですよね。
例えるなら標本は絶景を見たときのような感動で
ルースは美麗な硝子細工を見たときのような感動という感じでしょうか。
という事でまた次回!