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こんにちは。
石とは全然関係無いんですが、ドアってあるじゃないですか?
ドア。扉。
あれって「開けるもの」だと思いますか?それとも「閉めるもの」だと思いますか?
ドアは「開けるもの?」「閉めるもの?」
開けるものか閉めるものかってのを考える前に、まずドアってどんな時に使う(?)かって所から考えたんですが
「ある一定の区切られた空間に出入りする時」、つまり部屋に出入りするときに役割を果たすものじゃないですか?
仮にドアの無い世界を考えてみます。というかもっと原始的な時代にはドアなんてなかったと思うんですけどね。
じゃあそういう場合ドアがあるべき所には何があったかと言うと、多分何もなかったはずなんです。
ただ単純に「壁に人間が通れるサイズの穴がある」状態とでも言いましょうか。
ここで「ドアは開けるもの」だと仮定すると、矛盾が生じる気がするんですよね。
ドアの存在って、まず部屋ありきなんですよ。出入りする為の隔離された空間(=部屋)が存在しなければ、ドアも必要ない。
そう考えた場合、ドアが「開けるもの」だとすると、「隔離された空間に出入りする為に開くもの」という事になるわけなんですが
そうなると「ドアの存在しなかった時代」、ドアが発明されるまでの間は
「四方と上下を壁で閉ざされた、誰も出入りできない部屋」というものが存在する事になっちゃうと思うんですね。
部屋をつくる以上、その空間に出入りできるという事は大前提なワケですよ。
だって誰も出入りできない部屋作る意味なんてないんですから。
部屋という概念の成り立ち的に
「部屋を作ったは良いが、出入りする場所がない。そうだ!『ドア』という物を発明して、そこを『開けられる』ようにしよう!」
とはならんでしょ?
だからドアが発明されるまでの間は、ドアの代わりに「一部の壁に穴を開けた状態」の
部屋を作る事で部屋への出入りを可能としていたハズなんですが、
じゃあなんでドアが出来たの?って考えると
「部屋という空間を完全に隔離したいから」という思いがあったからだと思うんですよ。
もっと噛み砕いて言うと、
「部屋に穴(通路)開いてると、風とか虫とか入ったり、部屋の中が丸見えだったりで都合が悪いなぁ。そうだ!開け閉めできる壁を作ろう!そしてドアと名付けよう!」
ってなったんじゃないかなぁと。
ここまでの話を纏めると、ドアという存在は
「完全に隔離された空間に入る為のもの」ではなく
「不完全な隔離をされた空間を、完全に隔離する為のもの」だと私は思ったワケです。
な の で !
ドアというものは「閉めるもの」であるという結論に至りました!
どうですか?結構真面目に考えたんですが
いや、それは違うぞ!という意見ありますでしょうか?
もし「ドアは開けるもの」派の人がいたら是非意見を聞いてみたいです!
さて本題です。石とはこれっぽっちも関係ない余談が激長になってしまってすみません。
今回紹介する石はカルサイトと砂漠の薔薇です。
相変わらず目新しさの欠片も無いラインナップですがどうぞお付き合い下さい。
カルサイト
まず一点目はカルサイトです!
こんなヤツです。産地は中国、内モンゴル自治区。
これ、是非写真を別窓で開くなり拡大するなりして見てほしいんですが
魚の鱗のような薄片が幾重にも折り重なって積層構造を成しています。
なんというか・・・なんというんでしょうね?こういうのは。
とにかくすごいです。
綺麗な石も当然大好きなんですが、こういう面白い石のほうが若干好き度高めです。
(綺麗なやつは高いから・・・)
他にサイズの比較となる物を映さないで撮影すると、まるで何か建造物のように見えます。
ただこれ建造物だとしたら地球の建造物じゃないですね。なんかSFの世界の建造物です。
カルサイトマンションって感じ。
こういう一定の法則を保ちつつ限界まで無秩序感のある集合物って素敵ですよね。
本当にこういう建造物が宇宙のどこかの知らない星にありそう。
表に比べて裏はマンション感が薄めです。
ちょっと黄色がかってる所があったり、あんまり綺麗に積み重なってなかったり。
こちらの標本は9.06ドル、約990円でした。
これをeBayで発見した瞬間は
「こんな面白い形したカルサイト見たこと無いし多分これから出会う機会もない!絶対に手に入れねば(強いケツイ)」
って感じで、雑魚は散れと言わんばかりの高額入札をぶちこんで他のバイヤーを一蹴したんですが
思ったより安く手に入ってよかったです。
ただ購入してみると、初めて見たときほどのインパクトはないと言うか、
慣れちゃったんですかね?多分慣れちゃったんでしょうね。
山梨とか静岡に住んでる人は富士山見て「すげー」とか思わないでしょうし、きっとそういう事なんだと思う事にしました。
次です!
砂漠の薔薇
デザートローズこと砂漠の薔薇です!
こんな感じ。産地は中国の新疆ウイグル自治区だそうです。
砂漠の薔薇については
この記事とか、
この記事でも紹介しているので今回で3回目ですね。
3回目にして初めて産地が明確な砂漠の薔薇です。
過去2回のやつは産地不明です。でもどーせモロッコ?とかでしょ。
あと、以前の記事でも書いたと思うんですが砂漠の薔薇ってジプサム(石膏)のやつとバライト(重晶石)のやつがあるそうなんですよ。
見分け方とかわかんないので持ってるヤツ全部石の種類不明
(多分見た目の特徴的に全部ジプサム?多分・・・)
なんですが、今回購入したのが一番砂漠感あります。だからどうしたって話ですが。
砂漠のバラってボール状になりがちですが、これはいくつかのボールが合体して変な形になってます。
見た目的に4つくらい?合体してそうです。
サイズは写真の通り。本当はもっと雪だるまみたいに綺麗に合体してるやつが欲しかったんですが
そういうの高くなりがちなんで落札できませんでした。
写真上の、一枚ビヨンと飛び出てる板状の結晶がお気に入りです。
それとどうでもいいですがライトアップして写真撮ったらゆび毛が神々しくなってしまいました。
この標本は2.47ドル、約270円でした。
まぁ、その程度の値段ならね?
という事でいかがだったでしょうか?
本当ならこの記事では内モンゴル産の水晶と共生した階段状フローライトを紹介する予定だったんですが、
トラッキングが上海で「航空公司启运」になったまま息絶えて既に2週間以上経過しているので
多分もう届く事はないでしょう。2,500円以上もする超高級な標本だったのに・・・。
というか、前回の内モンゴル産ピンクフローライト買ったら全然違う石が届いた件と言い
楽しみにしてる内モンゴル産のフローライトが尽く私の手元に届かないのはどういう呪いでしょう。
もし奇跡的に届いたら紹介したいと思います。多分届かないけどね!
ではまた次回。
次回記事書きました。奇跡的に届いた!