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趣味の鉱物収集 テレビ石 カルサイト 忍石

前回の記事はこちら。

 

scatmanbo.hateblo.jp

 

皆さんどうもこんにちは!

前回までの紹介でディスプレイしている鉱物は全て紹介しきりました。

今回からは様々な理由で仕舞い込んだままとなっている鉱物を紹介していきたいと思います。

仕舞い込んでいるからといってザコの下っ端ばっかりじゃありませんからね!

今回紹介するのは テレビ石 カルサイト 忍石

の3点です。見た目は地味ですがどれも面白い石ですので早速紹介していきたいと思います!

ではまずテレビ石から

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ちょーん

こちらテレビ石となっております。形の整っている方は人工のテレビ石です。小さい方は天然。

テレビ石はウレックス石とかウレキサイトというのが正式名称ですが、日本だとテレビ石って名前でよく科学が得意なミュージアムとかでお土産になってます。

見た目はうす濁った白色で、モース硬度は2.5程度。あんまり硬くないので割れたり傷ついたりしやすいです。

傷つきやすい上にこの石なんと熱湯で溶けます。

日常生活においてテレビ石を熱湯に浸ける場面、または浸けたくなる場面は多々存在している事かとおもいます。

ですが絶対に、どんなにテレビ石を熱湯に浸けたくても、また浸ける必要があっても浸けないでください。溶けます。

テレビ石最大の特徴として、石の下に何か書いてある紙を敷くと石の表面にその模様や文字がそのまま浮き上がるという現象があります。

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浮き上がる文字

このように文字が浮かび上がります。

これはテレビ石の繊維状の結晶が

完全に並行に何本も束ねられた構造になっているからです。

光ファイバーを束ねたようなものだと思うと分かりやすいかもしれません。

ちなみに、この写真で一番注目してほしい所が

自然のテレビ石と人工のテレビ石の解像度(?)の差です。

人工の方は映し出された文字がジャギってるのがわかるでしょうか?

自然のテレビ石のほうは全くジャギっていません。

これはつまり自然のテレビ石の方が繊維と繊維の並行の制度が高く、繊維が細かい事を意味しています。

素晴らしい・・・自然すばらしい・・・ネイチャー・・・

自然は時々人間の及びもつかない事をやってくれますね。

そこが素晴らしい。だから石っていいんです。

 

お次はカルサイトです。

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なんどめだカルサイト

はいはいカルサイトカルサイト。何度目の紹介だよカルサイトの野郎はよ。っつーか昨日もカルサイト紹介してんじゃねーか。呪われよ。

と、お思いでしょう。わかります。でも呪われません。

カルサイトについては昨日の紹介で過去記事へのリンクが貼ってありますので色々知りたい方はそちらで詳しくどうぞ。

今回紹介するカルサイトですが、ザ・カルサイトとも言うべき見た目のカルサイトです。

無色透明の・・・なんといいましょうか、これはへき開させてこの形に整えてるんでしょうかね?

カルサイトのへき開は3方向に極めて完全との事なので、おそらくへき開面に沿って割るとこのような、

なんでしょう・・・平行四辺形を立体にしたような、どこからみても平行四辺形になるような形にへき開するんでしょう。

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全部の面が平行四辺形

この形の立方体ってなんて呼べば良いんですかね?理系なんだからそれくらい知っとけよって話ですが。

調べた所平行六面体というそうです。長いんで潰れキューブでいいですね。

えー、このカルサイトについてこれまで散々紹介したにも関わらず触れてなかった特徴がありまして、今回のカルサイトはその特徴が目視で確認できるものとなっています。

触れてないと言いつつもしかしたら過去の記事でちょっと触れたかもしれません。面倒なので確認はしません。

で、その特徴がこちら。

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そっちは残像だ

「後ろにある物がカルサイトを通して見ると2重に見える」

という事です。複屈折といいます。

要するにカルサイトの中で光の屈折が2方向にバラけて2重に見えるという事ですね。

この現象が見られるカルサイトもお土産で結構至る所に売ってたりします。ミネラルショーでもまず間違いなく売ってます。

そして値段も300~500円程度なので一個持ってると面白いですよ。

あ、あと和名だと「方解石」と言います。カルサイトは散々紹介してきたのにこれも初めて言った気がする・・・。

 

テレビ石とこのカルサイトをディスプレイしていない理由は

ずばり動かせる状態じゃないと面白くないからです。どちらの石も文字や絵を透かして楽しむ石なので

ミネラルタックで固定してしまうと唯の無色の石と化してしまうんです。

なので固定せず仕舞い込んでます。

 

最後が忍石!

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絵画じゃないよ

忍石またはデンドライトと言います。

ただ、デンドライトというのはこの形状の名前なのでこの石に限ったものではありません。

例えば寒い日に車の窓とかに同じような形の霜が付くことがありますが、それもデンドライトです。

なんというか、「樹枝状晶」そのものの事をデンドライトというので、何でできているかの種類は問わないんですね。

なので忍石って言った方がより正確かなぁと。

ちなみにデンドライトというのはギリシア語で樹を意味するデンドロンから来ているそうです。

このデンドライトが水晶に封入されているものを「デンドリティッククォーツ」なんて呼びます。

デンドリティッククォーツ欲しいんですがあんまり見ないんですよね。

今年のミネラルマルシェで見かけたら是非買いたいです。

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裏面

私がこの忍石の板を買うに至った決め手が、裏にもデンドライトが出ているという所です。

裏のほうがより風景っぽいですね。

この石は是非ディスプレイしたかったんですが、できない理由がありました。

そもそも忍石は泥が固まった岩石で、特徴として薄く剥がれやすいというのがあります。

もうお分かりでしょうが

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嫌ァァァァ!嫌ッ!嫌ァーーーー!!

はい。この通り剥がれそうなんですよ。表面が。

模様のある表面が剥がれたらタダの泥が固まった岩石ですからね。これは養生して厳密に取り扱わないとという事で袋に入れて安置してます。

そして話は戻りますが、この忍石に見られるデンドライトはマンガンによるものです。

泥でできた石にマンガンが染み込む事でこのような模様になります。

 

以上いかがだったでしょうか!

仕舞い込んでる石の中にはダブリが理由でお蔵入りとなっているものもありますので、

そういった類のものはそのうち雑に紹介していきたいと思います。

雑にどうぶつ鉱物しょうかいですね。

ではまた次回!

 

次回分できました!

 

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